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比叡山延暦寺

伊崎寺での阿闍梨様による護摩供

ご存知の通り、千日回峰行は 7 年間に渡って、比叡山と京都の町中を歩きながら祈るという、比叡山延暦寺の中でも最も厳しい修業の一つである。
満行した行者は北嶺大行満大阿闍梨(ほくれいだいぎょうまんだいあじゃり、阿闍梨様)とよばれ、人々から尊崇される。

最も新しく満行された阿闍梨様は叡南浩元・大阿闍梨であり、筆者は浩元阿闍梨様が輪番を勤めておられる無動寺明王堂で新年を迎えさせていただいた。

 

本日訪れる伊崎寺(いさきじ)は、上原行照・大阿闍梨が住職を務めておられる湖東の古刹である。
行照阿闍梨様は 1994 年に千日回峰行を満行されている。

ちょうどこの日、行照阿闍梨様によるお護摩が行われる日ということで、先に訪れた西国三十三所札所の二寺(長命寺と観音正寺)を参拝後に伊崎寺を訪れた。

 

伊崎寺の位置。
ここはバスの本数も少なく、公共交通機関で行くのはなかなか困難な立地にある。
自家用車かレンタカーが便利だろう。

 

参拝日:2021年2月23日

 

長命寺と観音正寺の参拝を終え、正午過ぎに伊崎寺の駐車場に着いた。

 

 

伊崎寺の参道入り口。
ここから本堂までおよそ 15 分。
伊崎寺の山号は長命寺と同じく姨倚耶山(いきやさん)、宗派は天台宗。
開基は役行者(えんのぎょうじゃ)。

 

歩きやすい道を進んでいく。

 

 

ようやく伊崎寺の庫裏(くり)が見えてきた。

 

 

今日は風が強く、琵琶湖が海のように荒れている。

 

お稲荷さん

 

地主権現さん

 

そして、伊崎寺特有の棹飛堂(さおとびどう)。
右下に見えている棹(さお)から比叡山延暦寺のお坊さんが祈りながら琵琶湖に飛び込む。

 

 

お地蔵さま

 

13時になったので、本堂で上原行照・阿闍梨様によるお護摩が始まった。
本尊はもちろん不動明王。
お護摩の後は、お加持を授かった。

 

お加持の後は阿闍梨様に連れられて、諸堂巡拝を行った。

 

その後は、庫裏にて阿闍梨様から抹茶を点てていただき、歓談させていただいた。

 

琵琶湖の波の音を聞きながらお暇する。

 

これまで筆者は、比叡山・無動寺明王堂のお護摩には何度も随喜させていただいたが、伊崎寺のお護摩は初めてであった。

暗いお堂の中で、お不動さまの玉眼が護摩の炎でギラギラ光るのが何とも神秘的であった。

また、作法やお経の種類などが少し異なる箇所もあり興味深かった。ただ、お加持を授かった後の何ともいえない清々しさは共通していたのは、阿闍梨様の持つパワーのためなのだろうか。

伊崎寺は筆者の居住地からは少し遠いのが難点なのだが、また折を見てお護摩に参加させていただこうと思う。

 

 

 

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