京都の愛宕神社(あたごじんじゃ)では年に一回、7月31日晩から8月1日早朝にかけて参拝すると千日分の火伏・防火の御利益があるといわれ、これは千日通夜祭(せんにちつうやさい)とよばれる。
しかしながら昨今のコロナ禍の影響で、今年は7月23日の朝~8月1日の夕刻までが千日詣(せんにちまいり)として催されている。
そこで、真夏の炎天下ではあるが、いつもの仲間3人で愛宕神社まで登ることにした。
愛宕神社の位置。
京都の北西部にあり、全国に約 900 ある愛宕神社の総本社。
歩行日:2021年7月25日
出発地:京都バス・清滝(きよたき)バス停(09:20)
到着地:JR 保津峡(ほづきょう)駅(16:25)
総歩行距離:12.4 km
今日のルート。
去年の12月に歩いたのと同じルート。
下りの 9-12km のルートは下りの急勾配で、かつ崩落箇所もあるので単独で歩行される場合は注意してください。
歩行軌跡をダウンロードしたい方はこちらからどうぞ。

今日は仲間が「お腹が空くのでどうしてもモーニングを食べてから登りたい」というので、JR 嵯峨嵐山駅を下車してからまずカフェへ😲
普段、朝は何も食べる気がおこらず朝食をとらない筆者からすれば苦行である。
昭和の雰囲気漂う喫茶店へ入り、何とかパンを胃袋につめこみ出発する。


嵯峨嵐山駅の最寄りの野々宮バス停までは徒歩10分ほど。
ここから愛宕神社のふもとにある清滝バス停行きのバスに乗る。
このバス停の向かいには「西の廣川、東の尾花」とよばれるほど有名な「うなぎ屋 廣川」がある。
肉厚で甘くて超絶美味いので、皆さん嵐山へ来られる際にはぜひお立ち寄りください。

20分ほどバスに乗り、9:20 に清滝バス停に到着。

それでは歩行スタート。


愛宕神社 二の鳥居。
千日詣の案内が掲げられている。

「伊勢へ七度、熊野へ三度」は筆者のブログでも何度も紹介してきたが、「愛宕さんへは月参り」は知らなかった。

遭難者も出ています。
自己責任で登ってください。

愛宕参詣道といえばこれ。
元気づけられます😄


歴史ある道なので、至る所に祠や社、あるいは茶店の跡が建っている。



段々ときつくなってくる。

茶店の跡。
昔は宿もあったとのこと。




アチチに気を付けましょう

上に行くほど涼しくなってくるので、がんばって登る。


宿屋・水口屋の跡


眼下に京都市街地が広がる。

森よし子ちゃん

メタボ気を付けます


下ネタ案内板



以前、歩いたときは普通の日だったので「こんにちは~」の挨拶だったが、今日は千日詣というわけで「おのぼりやす~」「おくだりやす~」の愛宕山挨拶が多かった。


樒(しきみ)の売り場


きつくてアドレナリンが枯渇しそうである。

承知しました!

ようやく黒門に着いた。
かつて存在した神宮寺の名残である。


もうすぐ山頂である。

41/40 には火の用心

社務所に到着。

最後にこの石段を登れば社が見えてくる。

到着


この階段を上ったところでお札や御朱印をいただくことができる。

今日は千日詣の日。
千日分のご利益が得られる。


茅の輪というらしい。
指示通りくぐってみた。


戦の神様・天狗の太郎坊

拝殿

奥宮と摂社にもお参りする。


千日詣の特別御朱印。

明智家の家紋の水色桔梗。
愛宕神社といえば、明智光秀が本能寺の変の直前にここに登ってくじを当たるまで引いたことで有名。
その時の有名な句「時は今 天が下知る 五月哉」


参拝を終え、登ってきた階段を下りていく。

この分岐は左の清滝から上ってきたのだが、帰りは右に進み、保津峡駅方面へ向かう。
ただし、急勾配の下り坂なので注意。

急勾配を下り、茶店跡で休憩。


まだまだ下っていく。


ようやく保津峡駅が見えてきた。



JR 保津峡駅に到着。

今日は良く歩いたので、京都駅でねばねば冷麺とみたらし団子を食す。

猛暑の中、愛宕山山頂まで歩いて参拝した。
登っている途中は下りてくる参拝客からは何度も励まされ、あるいは団扇で仰いでいただき、感謝しかない。
来年はぜひとも夜中の千日通夜祭に参詣したい思った。