先に参拝した粉河寺と同じく、根来寺(ねごろじ)も根来衆として一大勢力を築いた武装勢力として知られている。
いずれも徳川家の庇護に入り復興がなされたので、建築物には江戸時代作のものが多い。
和歌山で有名な寺院にも関わらず、筆者は訪れることができないままでいたのだが、今回粉河寺を訪れたので、すぐ近くの根来寺を参拝する運びとなった。
参拝日:2022年3月21日
根来寺の位置。
根来寺の駐車場。
根来寺の山号は一乗山、宗派は新義真言宗。
真言宗中興の祖・覚鑁(かくばん)上人が開山した。
根来寺の境内。
奥の院も案内されているので後で行ってみよう。
根来寺の本堂である大伝法堂。
ご本尊は金剛界大日如来・金剛薩埵・尊勝仏頂の三尊。
国宝の根本大塔。
ご本尊は胎蔵界大日如来さま。
高さ 40m は、多宝塔の中では日本最大である。
大塔と本堂。
大師堂。
南無大師遍照金剛。
根来衆は豊臣秀吉と激しく敵対したことは有名だが、大塔と大師堂は秀吉による焼き討ちを免れたことが知られている。
奥の院参道。
覚鑁(かくばん)上人の御廟が奥の院となっている。
奥の院を後にし、西側の光明殿へ。
閼伽井
行者堂と聖天堂を参拝する。
根来寺の御朱印。
不動堂。
奥は八角形の堂宇となっている。
不動堂の裏側。
北向き不動尊が祀られている。
根来寺の鎮守社の春日堂。
春日明神が祀られている。
この日は紀三井寺、粉河寺、根来寺と参拝したが、いずれも歴史を感じさせる名刹であった。
特に、粉河衆、根来衆は雑賀衆(さいがしゅう)と共に一大宗教都市を築いて秀吉を手こずらせただけあって、広大な寺領を有していたことがうかがえた。
おそらく焼き討ち以前はもっと多くの伽藍が建ち並んでいたのだろうが、今では広い敷地にポツンポツンとお堂が建っており(筆者の主観です)、興味深かった。