皆さん、明けましておめでとうございます。
本年もがんばってお不動さんを探し歩いていきたいと思います。
さて、新年一発目はやはり比叡山延暦寺である。
新年を比叡山で迎えようと考えたのはいいが、坂本ケーブルは大晦日の深夜運行はしていないことが判明した。
一方、比叡山ドライブウェイは大晦日は一晩中営業しているとのことだったので、車でお山に上がることにした。
訪問日:2019年12月31日~2020年1月1日
22時頃、比叡山駐車場に到着。気温はマイナス3度であり、麓に比べて5度ほど低い。
大晦日の無動寺明王堂での行事は分からないので、とりあえず東塔の中心に向かう。
大晦日は一晩中開門されており、入場料は無料であった(普段は700円)。
大講堂に到着。後で参拝しよう。
比叡山の本堂となる根本中堂の近くまで来た。
石段の下の左側に見えるのが根本中堂。
今晩の予定が案内されていた。
大根炊き無料接待と書いてあるので、早速行ってみる。
いろいろ行事がありそうだが、接待をいただいた後は無動寺に向かってみよう。
ここで大根炊きと甘酒をいただいた。冷えた身体にはありがたい。
では、無動寺明王堂に向かう。
筆者はこの日の無動寺の予定を知らないので、もしかすると何もないのかもしれない。
まあ、それなら明王堂の前でお不動さんに一年の感謝を申し上げよう。
まずはケーブルカーの比叡山駅に着いた。ケーブルカーは動いていないので、駅舎は真っ暗である。
無動寺参道を進む。
明王堂のお不動さんに供える水は、この「閼伽井(あかい)」という井戸で汲まれる。
無動寺明王堂と無動寺弁天堂の分岐路に着いた。
これが弁天堂の入口。後で訪れることになる。
22:30、無動寺明王堂に到着。中では灯りがともされているので誰かいるらしい。
とりあえずお堂の中に入ってみる。
明王堂から見える大津市街の夜景。
お堂の中にはお坊さんがおられ、
「23時から法曼院で年越しそばの接待があります」と教えていただいた。
法曼院は写真の直下に見えるお堂なので、急いで行ってみる。
法曼院の中。
中には既に20人くらいの信者さんがおられた。
そこで、年越しそばとお菓子(長生堂の花びら餅)と抹茶とみかんのご接待を受けた。
明王堂に行っても誰もいないかもという心配は杞憂に終わった。
この場では叡南浩元・阿闍梨様もいらっしゃり、しばらく歓談させていただいた。
また、某国会議員の先生が阿闍梨様のお手伝いをされており、
畏れ多くも筆者はこの方から抹茶を点てていただいた。
この議員さん、京都切廻りのときには放生会まで随喜されたとのことで、かなり熱心な信者なのだろう。
ここまで接待していただいたのでお布施をお渡ししたいと思ったのだが、
筆者はあいにく今日は「のし」を持ってきていない。
そこで隣の方に余分の封筒をお持ちでないか尋ねたところ、快く筆者に封筒を譲与していただいた。
そして無事に阿闍梨様にお受け取りいただくことができた。
その後、23:30 になると、除夜の鐘を撞きに行きましょうと阿闍梨様がおっしゃられたので、
皆で外に出る。
奥に見える、紅白の垂れ幕が掛けられているのが明王堂の鐘楼。
鐘を撞くために並ぶ。横は明王堂。
23:30、除夜の鐘が無動寺エリアに鳴り響く。
一発目は阿闍梨様が撞かれた。
しかし、鐘は108回撞かなければならない。参詣者は20人ほど。
というわけで、筆者は計5回撞いた。
鐘はリズム良く鳴らす必要があるので、お坊さんにタイムキーパーとなっていただいた。
1回撞くたびに、阿闍梨様とお話させていただいたり、ぜんざいをいただいたり、
明王堂の遮那(しゃな)ちゃんと遊んだりして楽しく過ごさせていただいた。
遮那ちゃんは獅子舞のコスプレ中。
そうこうするうちに、日付が変わり、新年が明けた。
年が明けると花火が上がることを阿闍梨様から教えていただき待っていると、
麓の浜大津で琵琶湖の花火が打ち上げられたので一枚撮った。
ハッピーニューイヤー🌅
1:00、明王堂で阿闍梨様による護摩供(ごまく)が始まる。
真っ暗のお堂の中で、信者さんの不動真言を唱える声が響き、
護摩の焚く火で目の前のお不動さんの目がギラリと光り、幻想的な雰囲気であった。
その後はお加持をしていただき、ありがたい気持ちになり、今年もがんばろうと誓った。
2:00、阿闍梨様が無動寺弁天堂に新年のご挨拶に行かれるというので、筆者たちもお供させていただいた。
無動寺弁天堂に到着。
弁天さんにお参りする。
阿闍梨様と弁天堂の輪番様。
ここでは「かす汁」のご接待を受けた。
お神酒もいただけたが、筆者は車の運転があるので遠慮させていただいた。
2:20、参拝を終えたので、東塔エリアに戻る。
ケーブルカー比叡山駅まで戻ってきた。
東塔エリアに入る。
根本中堂に向かう。2時を過ぎると参拝客も少なくなっている。
根本中堂を参拝する。
今年の比叡山から発信する言葉は「一々労不惜(いちいちろうふしゃく)」であり、
「自らの労を惜しまないで人々への思いやりや労りの行いに努めることこそ、安らぎと癒し、救いへの優れた力となり尊いのだ」という意味とのこと。
肝に銘じます。
鐘楼まで戻ってきた。
最期に大講堂を参拝して、朝5時頃帰宅した。
明王堂では天台宗のカレンダーを購入した。
6月は阿闍梨様が書かれたもの。
どうなるのか分からないまま、とりあえず明王堂に行ってみたのだが、
今年の初詣は予想以上に充実したものとなった。
阿闍梨様やお坊様や信者様に感謝したいと思う。
ただし、この日はいただいたものに汁物が多くて、胃の中がタプタプになったことは言うまでもありません。
それでは本年もどうぞよろしくお願い致します。