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比叡山延暦寺

比叡山延暦寺 登山 無動寺明王堂での護摩供参加

無動寺明王堂では毎日11時から阿闍梨様による護摩祈祷が行われている。
本日は麓の坂本から明王堂まで登山で向かい、護摩供(ごまく)に参加した。

 

歩行日:2019年5月26日
出発地:京阪・松ノ馬場駅(8:40)
到着地:横川・バス停(16:00)
総歩行距離:13.7 km

 

本日のルート。無動寺坂コースを登って、無動寺谷→東塔地区→西塔地区→横川地区へと進んだ。

 

 

8:40
スタートは京阪・松ノ馬場駅。
今日の天気予報は晴れで、暑くなるとのこと。
飲み物はここの自販機で買っておかないと、比叡山上まで何も売っていない。

 

 

それでは西に進む。前方に見えるのが比叡山。

 

 

坂本一丁目にある、頬焼地蔵尊(ほやけじぞうそん)への道しるべと無動寺(明王堂と弁天堂)への道しるべ。

 

 

さらに西へ進む。

 

 

坂本四丁目にある地蔵尊。

 

 

無動寺坂の入口。

 

 

鎖のチェーンをまたいで無動寺参道に入る。

 

 

浄刹結界(じょうせつけっかい)跡。
比叡山も高野山と同じく、明治までは女人禁制であり、女性はここより先の立ち入りが禁止されていた。

 

 

この道を通ると、京都・修学院や大原(おおはら)へ抜けることができる。
前日は比叡山トレイルランニングが開催されていたので、黄色のテープが貼られていた。

 

 

ここにもトレランの目印があった。確かにこういうのがないと、迷うかもしれない。

 

 

小さな広場があり、そこから一つ目のお地蔵さんまでは急登となるので、頑張って歩く。

 

 

急登を過ぎると、小さな祠(ほこら)があり、「正井」と書かれている。
これは千日回峰行を2回満行し、3回目の555日目に行中に入滅された「正井観順(まさいかんじゅん)大阿闍梨」を供養する祠である。
死に際においては、小田原提灯をきちんと畳み、頭を北にして西に向いていたと伝えられている。

 

 

昨年の台風で倒木が道を塞いでいたが、う回路が作られていて問題なく通過できる。

 

 

大きな石のところで休憩。一日回峰行のときは、ここから自分の家族のいるところに向かってお祈りした。

 

 

遠くに獣除けの柵が見えると、無動寺は近い。

 

 

10:15
柵の先には玉照院が見える。

 

 

阿闍梨様のお住まいとなっている玉照院。

 

 

ここは以前の阿闍梨様のお住まいであった大乗院。
親鸞上人が修行された場所でもある。

 

 

10:30
きつめの石段を上りきると明王堂に着く。

 

 

回峰行の始祖である相応和尚(そうおうかしょう)の像。南無南山建立大師。

 

 

二週連続の訪問となる無動寺明王堂。
ここで、11時から叡南浩元(えなみこうげん)大阿闍梨様による護摩供(ごまく)とお加持を受けた。
その後、お斎(おとき)をいただいた。たくわんで食器の残飯を拭き取る作法は、先週の三塔巡拝で説明した通りである。
食事後は阿闍梨様にご挨拶し、お布施をお受け取りいただいた。
阿闍梨様からは「ゆっくりしていかれては?」とおたずねされたが、「これから横川まで歩きますので。」と返答し、おいとました。
最後に「お気を付けて」というお言葉を頂戴した。

明王堂から見える琵琶湖と大津市街。
手前のお堂は、お斎をいただいた法曼院。

 

 

法曼院の玄関。

 

 

無動寺明王堂の御朱印。

 

 

12:30
明王堂を出発し、東塔エリアに向かう。
明王堂の本尊・不動明王に供える水はこの「閼伽井(あかい)」から汲む。

 

 

無動寺参道の入口に着いた。

 

 

何度もご紹介している、坂本ケーブルの延暦寺駅。

 

 

延暦寺駅から見える琵琶湖と坂本の街並み。

 

 

ゴーン。

 

 

東塔エリアでは文殊楼、根本中堂、大講堂の順に参拝し、阿弥陀堂の横を抜けて西塔エリアへ向かった。

14:25
浄土院。十二年籠山行の侍真さんがいらっしゃるお堂。

 

 

拝殿裏手の最澄御廟。改修中かな?

 

 

さらに進み、西塔エリアに到着した。
常行堂と法華堂という二つのお堂を渡り廊下でつないだ、にない堂。

 

 

14:45
渡廊の下をくぐり、石段を下りると西塔エリアの本堂である釈迦堂に到着する。

 

 

釈迦堂を出発し、公式に発表されていない第四の魔界スポットである「狩籠(かりごめ)の丘」を通って、「餓鬼坂」を進む。
狩籠の丘から玉体杉までの餓鬼坂を歩くときは無言を貫かねばならない掟がある。

15:20
玉体杉に到着。
手前に見えるのは蓮台石(れんだいいし)といい、回峰行者が唯一座って祈祷できる箇所である。

 

 

玉体杉はその高さゆえ、何度も雷に打たれたという。
それでも倒れず踏ん張っているのは、やはり仏様が宿っているためだろうか。

 

 

15:55
横川(よかわ)駐車場に到着。
ここから横川エリアを参拝して、徒歩で坂本に下ろうと考えていたのだが、
横川地区の拝観時間は16時までである。
そうしたところ、都合よく 16:10 発の比叡山頂行きのバスが横に停まっていたので、それに乗って山頂まで行き、
山頂から京都駅行きのバスに乗って帰宅。

 

 

お土産は京都駅の伊勢丹で「阿闍梨餅(あじゃりもち)」を購入した。
紙袋には後押し棒で支えられた阿闍梨様が町の人にお加持をする場面が描かれている。
6月初旬には「京都切り廻り」があるので、このような光景が見られるかもしれないですね。
今日、お斎とお茶をご用意してくださった百日回峰行の新行(しんぎょう)さんもお加持されると思うので、
時間のある方はぜひ行かれてみてください。

 

 

さて、阿闍梨様と明王堂には二週連続でお世話になったため、今日はご挨拶出来て良かった。
今朝は6時半に家を出たのだが、それでも横川は回り切れず、あらためて比叡山は広いと感じた。

元三大師御廟(がんざんだいしみみょう)にお参りしたかったのと、角大師(つのだいし)の護符を購入したかったのだが、
叶わなかったので、それは次回のお楽しみということで。

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