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熊野三山

熊野三山巡拝パート3(発心門王子~熊野本宮大社)

熊野三山巡拝パート2(神倉神社~熊野速玉大社)」の続きです。

 

新宮市から国道168号線を西に40分ほど行くと、熊野本宮大社に着く。
時間に余裕があったので、昔の人と同じように、熊野古道を通ってその終着地である熊野本宮大社に向かうことにした。
ただ、この辺りの駐車場は熊野本宮大社近辺にしかないので、いったん熊野本宮大社の駐車場に停め、バスで発心門王子に行き、
そこから熊野本宮大社を目指すことにした。
図の左上が発心門王子、右下が熊野本宮大社であり、熊野本宮大社のさらに下に大鳥居がある。

 

歩行日:2019年7月21日
出発地:発心門王子バス停(9:35)
到着地:熊野本宮大社(12:30)
総歩行距離:10.9 km

 

今日のルート。熊野古道の中でも中辺路(なかへち)を通るルートである。

 

 

9時頃熊野本宮大社に到着し、駐車場に車を停めた。

 

 

バス停。発心門王子行きのバスは 9:20 発である。20人くらいバスを待っていた。

 

 

バスに乗り、9:35 に発心門王子バス停に到着。

 

 

発心門王子跡方向に進む。

 

 

発心門王子跡に着いた。

 

 

発心門王子は九十九王子(王子とは熊野参詣者を守護する神社)のうちの一つで、五大王子に数えられる。

 

 

さて、発心門王子から熊野本宮大社までおよそ 8km である。その間、いくつかの王子跡を通ることになる。

 

 

再度、発心門王子バス停まで戻ってきた。

 

 

熊野古道の中辺路を東に進む。

 

 

雨が降ったり止んだりの天気。

 

 

次は水呑(みずのみ)王子。

 

 

やたがらすくん。

 

 

さらに東へ進む。

 

 

水呑王子跡に着いた。

 

 

水呑王子跡はキャンプ場になっていた。

 

 

次の伏拝(ふしおがみ)王子に向けて歩を進める。

 

 

この辺りは湿度も高く、滝のように汗が出てきた。

 

 

集落に出る。

 

 

茶畑の横を歩く。

 

 

本宮大社まであと 4km、残り半分。

 

 

岐路には必ず標識があるので迷うことはない。

 

 

伏拝王子跡近くの茶店が見えてきた。

 

 

この石段を上ると伏拝王子跡に行ける。

 

 

伏拝王子に到着。
京都を出発した熊野参詣者はおよそ 260km、歩行12日前後でこの伏拝王子に着いたといわれている。

 

 

伏拝茶屋で梅ジュースをいただく。

 

 

伏拝茶屋でジュースを飲んでいるときに、土砂降りの雨になった。
仕方なくしばらく雨宿りさせていただいた。

小降りになったので再度出発。

 

 

蘇生の森、熊野古道。

 

 

南無大悲観世音菩薩。

 

 

先ほどのスコールで水たまりができていた。滑らないように注意しながら進む。

 

 

橋が見えてきた。「この上、熊野古道」と書かれている。

 

 

三軒茶屋跡。昔は三軒の茶店があったのだとか。
少し行くと、高野山(小辺路)と熊野本宮大社(中辺路)へ行く道の岐路があり、行きかう人々で賑わっていたのだろう。

 

 

三軒茶屋の隣には「九鬼ヶ口(くきがくち)関所」がある。
500年ほど前の関銭は7文から10文で、200円くらいだったとのこと。

 

 

ここがその交差点。高野山まで行けるが、その距離 78km。
体力のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

筆者は貧脚なので、まっすぐ熊野本宮大社方面へ向かう。
この辺りからアブに1時間くらいつきまとわれて、うっとおしかった。
次の登山からは防虫スプレーを持っていこう。

 

 

「ちょっとより道」とあったので、好奇心旺盛な筆者はもちろん寄り道して行く。

 

 

これがその岐路。寄り道は左側。

 

 

「見晴台地」に着いた。

 

 

熊野川と大鳥居が見える。確かに絶景である。

 

 

さて、寄り道は終わったので、熊野本宮大社へ急ごう。

 

 

祓殿(はらいど)石塚遺跡。18~19世紀に築かれたとみられる石塚の存在が明らかとなった。

 

 

麓に下りてきた。

 

 

熊野本宮大社まであと 400m。

 

 

この下にはベンチが置かれていた。

 

 

祓殿(はらいど)王子跡に着いた。
熊野本宮大社にお参りする前に、ここで身を清める。

 

 

裏の鳥居から熊野本宮大社境内に入る。

 

 

八咫烏のポスト。

 

 

大国石。触れると金運アップ。

 

 

熊野本宮大社の拝殿。

 

 

拝殿横には八咫烏。

 

 

神門。これをくぐると本殿にまみえる。

 

 

本殿には多くの神様がおられるので、参拝にも順序がある。主祭神は家津御子大神(けつみこのおおかみ、すさのおのみこと)。
その次に、速玉大神(はやたまのおおかみ、いざなぎのみこと、熊野速玉大社の主祭神)、
夫須美大神(ふすみのおおかみ、いざなみのみこと、熊野那智大社の主祭神)。

 

 

本殿。

 

 

熊野本宮大社の御朱印。

 

 

今回、裏口から入ったので、最後に手水舎に着いた。順序を間違えて、神様、ごめんなさい。

 

 

朝にも見た一の鳥居。

 

 

さて、最後に大斎原(おおゆのはら)の大鳥居を拝みに行く。
大斎原は、明治22年まで熊野本宮大社があった場所である。

 

 

ここから歩いて5分ほど。

 

 

大鳥居が見えた。鳥居の後ろの森が「大斎原」である。

 

 

明治22年の水害でこの辺りの社殿はほとんど流された。

 

 

ここに社殿が建っていたのだろう。

 

 

大斎原には、二基の石祠が建てられ、左側に中四社下四社を、右側に境内摂末社の御神霊が祀られている。

 

 

踊念仏(おどりねんぶつ)で有名な一遍上人(時宗の開祖)はここ熊野で悟りを開いた。
実は、熊野本宮大社の主祭神の家都御子大神(けつみこのおおかみ)の本地仏は阿弥陀如来である。

 

 

せっかくなので、熊野川のほとりまで歩いてみた。

 

 

参拝後は、熊野本宮大社前の「おとなし茶屋」さんで、お蕎麦をいただいて帰途についた。

 

「伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへさんど)」はどんなに信心深くしてもし過ぎることはないという諺であるが、それくらい昔から伊勢と熊野は、そこへの信仰および憧れが大きかったのだろう。
筆者は初めて熊野速玉大社と熊野本宮大社を訪れたが、なるほどどの地も神々しい雰囲気を放っていたように思う。

筆者は伊勢へは7回以上参拝しているが、熊野はまだ2回である。ということは、あと1回は行かないといけないということなのだろうな。
そのときは、すさまじい急勾配であった神倉神社にも再度登れるよう、準備万端で訪れたいと思う。

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