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京都歩き その他神社仏閣

京都 きぬかけの路 散策 (妙心寺~仁和寺~龍安寺~金閣寺~船岡山)

京都・仁和寺が「秋の特別拝観」を開催しており、
建立から372年を経て初めて公開されるという五大明王の壁画が見れるというので行ってみた。
仁和寺の前には「きぬかけの路」という観光道路が走っており、せっかくなので沿線の寺院にも立ち寄った。

 

歩行日:2018年11月18日
出発地:JR花園駅(9:15)
到着地:地下鉄鞍馬口駅(16:30)
総歩行距離:16.2 km

 

スタートは花園駅。この時期の JR 嵯峨野線は嵐山に行く観光客で大混雑していた。

 

 

花園駅から5分ほど北に歩くと妙心寺に着く。

 

 

妙心寺の南門。
妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山であり、室町時代初頭に開山。

 

 

妙心寺の境内図。とにかく広い。
一つの町のようであり、家があり、境内では通学の自転車が走り、おじさんがランニングしており、
おばさんが犬の散歩に連れてきており、バイクや自動車も走っていた。
そのせいか、お寺にしては珍しく24時間開門されている。
また、後で訪れる、石庭で有名な龍安寺も妙心寺の一部(境外塔頭)である。

 

 

山門(三門ともいう)。重文。
境内唯一の朱色の建物。

 

 

仏殿。これも重文。妙心寺の本堂。本尊は釈迦如来。

 

 

仏殿の北側にあるのが法堂(はっとう)。
500円でガイド付きで法堂内に入れるというので申し込んだ。
残念ながら内部は撮影禁止。
狩野探幽画の直径 12m の雲龍図が天井に描かれている。大迫力だった。
四方に移動して見る度に、龍の動きが変わって見えるのには感動した。
その他では国宝となっている、日本最古の鐘(梵鐘)が安置されている。
この鐘は昭和四十年代に現役を引退しているため、録音した鐘の音を聞かせてくれた。
これは500円の価値があった。しかも、後述するように明智風呂の解説もしてくれた。

 

 

これが雲龍図。

 

 

浴室。重文。明智風呂ともいわれる。
明智光秀は「本能寺の変」で信長を討った直後、ここ妙心寺に戻ってきた。
積年の宿怨を晴らしたため、ここで自刃しようとしたが、妙心寺の僧に戒められたのだという。
その後は「天下分け目の山崎の戦い」で豊臣秀吉に破れるわけであるが、
心苦しく思った妙心寺の僧侶たちは何とか光秀を供養したいと考えた。
しかし、逆臣である光秀を白昼堂々と供養することができない。
そこで、ここで入浴しながら光秀を供養したというので、「明智風呂」とよばれるようになった。
先ほどの500円でこの中も拝観できる。

 

 

大方丈(おおほうじょう)。重文。僧侶の居室、待合室。

 

 

こちらは現役の鐘楼。

 

 

境内にはこのような塔頭(たっちゅう)がたくさんある。

 

 

見事な紅葉。

 

 

住宅にしか見えないが、ここも妙心寺境内。

 

 

秋らしいうろこ雲。

 

 

出口の北門が近づいてきた。

 

 

北門から出る。

 

 

嵐電・妙心寺駅

 

 

妙心寺が思いのほか広かったので、既に11時半を過ぎていた。
仁和寺仁王門前の「おむろ松風」で早めの昼食をとることにした。

 

 

山菜そば膳。食べた分のカロリーは歩いて消費しよう。

 

 

仁和寺仁王門。重文。立派な門構えで、さすがに京都三大門のひとつだけのことはある。
ちなみに残りは南禅寺三門と知恩院三門。
仁和寺は真言宗御室派の総本山(以前ご紹介した宮島・大聖院は真言宗御室派・大本山)であり、
門跡寺院(もんぜきじいん:天皇をはじめとする皇族が住職を務めた寺院)であるため、御殿を有している。

 

 

門をくぐって拝観チケットを購入するために並ぶ。
基本的に無料だが、御殿と霊宝館の拝観はそれぞれ500円。そして今旅最大の目的である「秋の特別拝観」に800円。
計1,800円也。

 

 

拝観御殿入口。右には「仁和寺門跡」と書かれており、門跡寺院であることを示している。

 

 

仁和寺は御室御所(おむろごしょ)ともよばれる。
平安貴族になったつもりで歩いてみなされということだったので、お言葉に甘えた。

 

 

御殿を出て、中門をくぐると伽藍が立ち並ぶ場所へ行ける。
この中門も重文。多聞天と持国天が安置されている。

 

 


向かって左側、西方を守るのは多聞天(別名毘沙門天)。左手に宝塔を持っておられるのが特徴。

 

 

こちらは右側、東方を守る持国天さん。

 

 

遅咲きで有名な御室桜(おむろざくら)。春になったらまた来よう。

 

 

五重塔。1644年(江戸初期)建立。
下層から上層にかけて、各層の幅にあまり差が見られないのが特徴とのこと。
中には真言密教の仏様、大日如来が祀られている。

 

 

仁和寺の本堂にあたるのが金堂。これは「国宝」。
真言宗の寺は大日如来が本尊であることが多いのだが、ここの本尊は珍しく阿弥陀如来。
中には阿弥陀三尊像が祀られていた。

 

 

そして、阿弥陀三尊像の裏の壁に描かれているのが、今回初公開となった「五大明王壁画」である。
金堂が建立された江戸時代前期から公開されなかった壁画が初めて公開された。
これまで日光(紫外線)にあたらなかったので、当時の鮮やかな色がそのまま残っているのが感動的だった。

 

 

もちろん撮影禁止なので、ポストカードを購入した。
壁画の左から順に、
金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王

 

 

降三世(こうざんぜ)明王

 

 

真ん中はもちろん不動明王。実物を見れて本当に良かった。
次に拝観できるのは100年後か200年後か。

 

 

軍茶利(ぐんたり)明王

 

 

大威徳(だいいとく)明王

 

 

 金堂の左横の水掛不動尊に立ち寄る。

 

 

このような長い柄杓でお不動さんに水をかける。

 

 

そのさらに左横には御影堂。すなわち弘法大師空海が祀られているお堂だ。

 

 

金堂の右横には経蔵があり、特別公開されていた。

 

 

次に進む。仁和寺の正面にはきぬかけの路が通っており、これに従って龍安寺に向かった。

 

 

きぬかけの路

 

 

龍安寺は先述したように、妙心寺の境外塔頭。要するに妙心寺の一部。
妙心寺とは違い、観光客の数は半端なく多かった。
石庭だけパノラマで撮影してそそくさと退散。

 

 

きぬかけの路をさらに進むと、立命館大学衣笠キャンパスが見えてきた。

 

 

10分ほど歩くと、金閣寺に到着。
正確には「臨済宗相国寺派 鹿苑寺」にある舎利殿のことを「金閣」とよぶ。

 

 

ベタではあるが記念写真。頂上の鳳凰が神々しい。

 

 

金閣寺も観光客、特に外国人観光客でごった返していた。
不動堂があったので、ここだけお参りして退散。

 

 

金閣寺を出て、人の少ない路地を東向きに歩いてみた。

 

 

「金閣寺橋」を渡る。

 

 

目の前に船岡山が見えてきたので登ることにする。

 

 

10分ほどで山頂に到着。
筆者の他には犬の散歩に来たおじさんが一人のみ。
ついさっきまで満員電車のような雑踏にいたためホッとする。
船岡山は京都市の北部にある小高い丘で、平安京の北を守護する神である玄武が宿ると考えられている。
南向きに京都市を望む。


 

 

三角点もあった。標高 111.89m

 

 

不思議な構造の休憩場所もある。

 

 

西から登ってきたので、東向きに下山する。

 

 

すると、「建勲神社境内」という案内が見えてきた。

 

 

朱色の柵に沿って山を下りる。

 

 

参道が見えてきた。

 

 

石段を上がると建勲(けんくん)神社拝殿に着いた。奥に見えるのは本殿。

 

 

拝殿には「祓い串」が備えられていた。

 

 

これは本殿。

 

 

若い女の子が一人で参拝しているのを何回か見かけたので、神職に質問したところ、
ここの御祭神は織田信長公であり、「刀剣乱舞」ファンが通っているとのことであった。


 

 

信長ファンの筆者としては「天下布武 御朱印」があるというのでいただいた。
見開きの御朱印であった。横には、信長が「でかした」と褒めているハサミ紙。

 

 

 

敦盛の有名な一節

 

 

遠くには昨日登った比叡山が望める。

 

 

ふもとから一枚。

 

 

さらに東に進むと、「玄武神社」に到着した。
偶然通っただけなのだが、平安京の北部は船岡山と玄武神社で守っていたということを知り、
参拝することにする。

 

 

柵の向こうに玄武(蛇と亀)が見える。

 

 

社務所は閉まっており、御朱印はいただけなかった。

 

 

紫明通りを東へ進む。

 

 

烏丸紫明の交差点に到着。

 

 

そこから少し南下したところで、本日のゴール「地下鉄鞍馬口駅」。

 

妙心寺と仁和寺はともかく、龍安寺と金閣寺は人多すぎで参拝どころではなかった。
紅葉シーズンの日曜日なので当然といえば当然なのだが。
五大明王の壁画は色鮮やかさが当時のまま保たれていることに感動した。
また、偶然にフラッと立ち寄った建勲神社と玄武神社が興味と浪漫を誘ってくれた。
これからも「フラッと立ち寄る」旅を大事にしていきたいと思う。

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