伊吹山(いぶきやま)は日本百名山の一つで、日本神話にも登場し古くから霊峰として知られている。
山頂の標高は 1,377m であり、滋賀県で一番高い山となっている。
筆者はいつか登りたいと思っていたが、伊吹山は上の方は日影が一切ないので暑い時期に行くのは躊躇していた。
また、真冬になると伊吹山は厳しい雪山となるので、筆者の技術と体力では登頂困難だろうということは容易に想像できた。
というわけで、登山するならこの時期を逃すわけにはいかないとばかりに祭日を利用して出かけた。
この日伊吹山では初雪を観測したとのことで、山頂部では積雪を見ることができた。
歩行日:2021年11月23日
出発地:湖国バス・伊吹登山口バス停(08:40)
到着地:湖国バス・伊吹登山口バス停(15:06)
総歩行距離:11.7 km
今日のルート。
一般的な伊吹山登山コースをピストンで歩いた。
歩行軌跡をダウンロードしたい方はこちらからどうぞ。
早起きして、7:57 JR 米原駅に到着。
米原駅で乗り換えて、8:14 に近江長岡駅に到着。
8:25 近江長岡駅発のバスに乗って、8:40 に伊吹登山口バス停に到着。
バス停に下りると、すぐに登山口の案内が見える。
バス停の裏側にはトイレと三ノ宮神社がある。
三ノ宮神社で山行の安全を祈願する。
登山口で入山料300円を納め、登山届を提出する。
8:50、登山スタート。
山頂まで 6km もあるのか。
なかなか大変だな。
しばらく森の中を歩く。
9:13、森を抜け、1合目に到着。
1合目と2合目の間の景色。
9:39、2合目に到着。
山頂の方はまだ何も見えない。
うっすらと山頂部が見えてきたが、雪が降ったのか。
10:16、3合目に到着。ここまで長かったー
10:25、4合目に到着。
遠くに琵琶湖が見える。
10:44、5合目に到着。
上の方は雪が積もっているのかもしれない。
5合目には自販機が設置されているが、買えるかどうかは不明。
筆者は、飲み物とお湯を合わせて4リットル持ってきたので(荷物が重い!)、ここでは買わなかった。
5合目と6合目の間の景色。
白いところまでだいぶ近づいてきたぞ。
11:02、6合目に到着。
11:17、7合目に到着。
グルコースを補給するため、筆者はフルグラをナルゲンの広口プラスチックボトルに持ち歩いて行動食としている。
フルグラだけだと甘くて飽きるので、フルグラ:柿ピーを4:1の割合で混ぜているのはオリジナルレシピ♪
徐々に勾配がきつくなってきた。
樹霜のエリアに入ってきた。
しかし、よく見るときれいに思える。
日本の山は、アルピニズムと山岳信仰が両立されているのが素晴らしい。
筆者は、単なるアルピニズムだけならあまり興味はないし、一方、信仰だけでも厳しさ・大変さが理解しにくいと考えているので、その両方を味わうことのできる日本の山歩きが好きである。
山の雰囲気が変わり、ゴツゴツした岩場になってきた。
11:43、8合目に到着。
ここからは急登となり、両足だけでなく手を使う場面も増えてくる。
8合目を少し過ぎたところでベンチがあったので休憩。
念のため、チェーンスパイクを持ってきてはいたが、今日は使う場面はなかった。
12:15、急登の8合目を登り、9合目に到着。
ここからはなだらかな道を歩く。
12:22、山頂に到着。
正面に見えているのは、伊吹山寺の本堂である覚心堂。避難小屋にもなっている。
伊吹山寺は伊吹修験道の聖地であるが、その起源は、日本の山であればどこにでも登場するスーパー爺さん「役行者」さまである。
南弥勒菩薩さまの祠。
弥勒菩薩さまの祠。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)さま。
『古事記』、『日本書紀』においてはヤマトタケルが東征の帰途に伊吹山の神を倒そうとして返り討ちにあったとする神話が残されている。
伊吹山の一等三角点。
標高 1,377m。
今日はソロで歩いていたので、山頂にいた人にお願いして撮っていただいた。
山頂からは360度の景色を堪能できる。
山頂は突風が吹いていて、皆さんとても寒そうである。
それでは山頂を後にする。
山頂で昼ご飯にしようと思っていたのだが、風と雪でとても食べれなかった。
そこで、13:20、8合目のベンチで昼食とする。
チェーンスパイクは持ってきたが、ゲイターを持ってくるのを忘れたため、靴とパンツはこの通り😭
伊吹山はバーナーの使用が禁止となっているので、サーモスの「山専用ボトル」に熱湯を入れて持ってきた。
山専用ボトルは登山者に人気で、朝に熱湯を入れて持ってくると、昼を過ぎてもカップ麺が作れるほど保温性に優れているのでおすすめ。
逆に、夏にはキンキンに冷えた飲み物を山頂で飲むことができる。
ベンチの横にお不動さまがいらっしゃったので、下山の安全を祈願する。
山を下りていく。
8合目を過ぎると、風もなく寒くもなく、快適に歩くことができた。
雲の隙間から太陽の光が射す「天使の梯子」を見ることができる。
今しがた登ってきた伊吹山。ありがとう。
ハイキング気分で歩く。
14:40、1合目まで下りてきた。
ふもとまであと少し。
15:00、おつかれ山✋
水とタワシが置かれてあり、泥を落とすことができた。
感謝🙏
15:20 発の近江長岡駅行きのバスに乗って帰宅。
初めて伊吹山に登ったが、遥か遠くの山頂に向かって上っていき、眼下には絶えず麓が見えている様は富士登山に似ていると思った。
山頂を見上げると「まだまだ遠いなあ」とげんなりするが、それでも足元を見ながら一歩一歩歩いていると、いつのまにかゴールに到達できるのは人生にも通ずるものがあるのではないかな、などとこの歳になって学習した(笑)