日本アルプスとは、飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)から成る3つの山脈の総称であり、山登りをする人にとっては憧れの山々が連なっている。
その中で、中央アルプスの千畳敷カール(標高 2,612m)へはロープウェイで行くことができ、そこには日本で最も標高の高いホテルが存在する。
そこで、2022年のゴールデンウィークはこのホテルに宿泊し、翌日に中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳に登頂するということを試みた。
宿泊日:2022年4月29日
千畳敷カールの位置。
駒ヶ岳ロープウェイを降りたら、正面に千畳敷カールが広がる。
カールとは氷河の浸食によって作られた U 字型の地形のこと。
中央アルプスは GW といっても積雪はまだ 2m 以上である。
翌日に木曽駒ヶ岳に登山するので、装備はアイゼン、ピッケル、ヘルメットの冬山仕様。
ふもとのロープウェイの駅には自家用車では行くことができない。
菅の台バスセンター駐車場に車を停めて、そこからバスに乗り、ロープウェイしらび平駅に行く。
写真はしらび平駅。
10:30、ロープウェイに乗り込む。
天井には標高を表す「2612」の文字があった。
10分ほどで千畳敷駅に着いたが、その景色はふもととは全く異なるものであった。
雪山装備に慣れるため、真っ白だったが千畳敷カールを少し歩いてみることにした。
まずは神社を参拝する。
積雪は 2m ちょっと。
では出発!!
途中まではロープは張ってあるので、それにしたがって進む。
落石、雪崩の可能性もあり、ビビりの筆者はこれ以上進むのは危険と判断して元の場所に戻ることにした。
戻るとガスが取れてきたので千畳敷カールをパシャリ。
木曽駒ヶ岳は、この山の奥のさらにまた奥にあるので、明日はここを登っていく。
左側にそびえるのは宝剣岳。
この山にはぜひ登りたいのだが、残雪期は筆者には無理なので、また雪がなくなったら登りに来よう。
13:10、ロープウェイの千畳敷駅に本日宿泊予定の「ホテル千畳敷」が併設されているのですごく便利なのだが、その利便性ゆえ何せ予約が取りにくい。
筆者も確か半年くらい前に予約していたように思う。
チェックインまでまだ少し時間があるので、ホテルの食堂で時間をつぶす。
ランチメニュー。
筆者は標高 2,612m にちなんだ⑥の 2612 ドッグセットをオーダー。
長さも 26.12cm。
ソーセージも特注とのこと。
食堂の窓から千畳敷カールを眺めていると、カールを登っている人がいた。
この人たちは、カールの上の宝剣山荘に宿泊予定のため、今日登らないと宿泊できないとのこと。
ホットドッグを食べていると、チェックイン可能との館内アナウンスが入ったのでチェックインした。
部屋はごく普通だが、ここが標高 2,600m 以上の場所と考えると、トイレと風呂があるのはありがたい。
17:55、夕食の時間になったので、再び食堂へ。
夕食メニューは想像以上に豪華だった。
翌30日、起床すると天候はすっかり回復していたので外に出てみた。
南東の方向には富士山が見えた。
千畳敷カールもはっきり見える。
今日はここを登れると思うとワクワクしてくる。
朝食をいただいてから出発!
登山の様子は次回に続きます。