前回の続きで、いよいよ木曽駒ヶ岳に登ります。
歩行日:2022年4月30日
今日のルート。
こちらもご参照ください。
千畳敷駅から木曽駒ヶ岳をピストン。
消費エネルギーは 2,442 キロカロリー。
8:10、それでは張り切っていきましょう(笑)
アイゼンは12本爪のものを装着。
この日、筆者は「ホテル千畳敷」に宿泊した。
始発のロープウェイが 8:00 頃千畳敷着なので、その人たちと一緒にスタートする。
着いてすぐ歩き出す人もいれば、高度順応のためのんびりする人などいろいろいる。
この写真に写っている人たちが先頭パーティー。
神様に安全を祈願する。
それでは出発。
最初はトラバース気味に緩やかな坂を斜めに進む。
バックカントリーの人はスキーを履いて登るので大変だろうな。
テクテク歩く。
いよいよ坂を上っていく。
夏は登山道が整備されており、ジグザグに登っていくのだが、雪道は直登する。
ちなみに夏道は ↓ のようになっている。
体力のない筆者は少し休憩。
オットセイ岩まで登ってきたぞ。
この坂、登りはきついし、下りは怖いだろうな。
9:40、千畳敷カールを登り切り、乗越(のっこし)浄土に到着。
あ~疲れた。
カールを登ると雪はほとんど残っていない。
富士山がぽつんと頭を出している。
では、引き続きがんばっていこう。
バックに見えるのは宝剣岳で、かっこいい山だが、これはもう少し技術を身に付けてから登ろう。
後から登ってくる人をパシャリ。
みんなしんどそうだな、と他人事(笑)
奥に見える建物がロープウェイ駅で、かつホテル千畳敷。
10:05、宝剣山荘を通過する。
この山小屋では食事、宿泊、テント泊が可能で通年営業している。
次は中岳を目指す。
ところどころ、雪が残っているが、この程度はツボ足(ノーアイゼンのこと)で進む。
ここはさすがにツボ足では困難だったので、アイゼンを再度履いて登る。
10:45、中岳山頂に到着。
2014年に噴火して多数の死者が出た御嶽山(おんたけさん)が望める。
先方に見えるのが本日のゴールの木曽駒ヶ岳。左は御嶽山。
手前の青い屋根の建物は頂上山荘。
中岳を下山する。
駒ヶ岳を登っていく。
アイゼンを外したり、ピッケルからトレッキングポールに持ち替えたりと、残雪期はとにかく忙しい。
11:30、木曽駒ヶ岳山頂に到着。
標高は、2,956m。中央アルプスの最高峰である。
乗鞍岳や奥穂高岳など、北アルプスの山々。
山頂で少し休憩。
山頂の社を参拝する。
山頂ではハロを見ることができた。
木曽駒ヶ岳山頂から南の方向には宝剣岳が見える。
12:24、下山開始。
再び中岳山頂を目指す。
バックカントリーの人はここから滑って下山。
宝剣山荘と宝剣岳。
宝剣岳のてっぺんに立っている人発見。あれは勇気あるなあ。
ロープウェイ駅に向かう。
バックカントリーかっこいい。
さて、駅に行くには、千畳敷カールを下りなければならない。
皆さん、ピッケルを使って慎重に下っている。
ふう、緩やかな場所まで無事に下りてきた。
ただ今下りてきた千畳敷カールを見上げる。
ロープウェイの駅まであと少し。
14:45、千畳敷駅に到着。
ロープウェイに乗って下山。
帰りは明治亭のソースかつ丼を食べるのが定番らしい。
標高 2,600m まではロープウェイで行くことができるので、木曽駒ヶ岳への登頂はそれほど難しくはない。
夏の無雪期はアルプス入門の山として知られている。
残雪期もそれほど困難ではないが、雪崩と落石に注意が必要である。
特に落石については、筆者が千畳敷カールを登っているときも1メートルくらいの岩がものすごいスピードで落下してくるのを見た。
雪山では落石は無音なので、見かけたら大声で「ラーク!」と叫ぶのを忘れないようにしたい。
それを乗り越えて山頂に着くと、北アルプスから南アルプスの山々、さらには富士山まで眺めることのできる素晴らしい景色が出迎えてくれる。
また、千畳敷カールもパノラマ絶景を楽しむことができ、この日も登山はせずに駅からカールを眺めるだけの観光客の方もたくさんおられた。
ぜひ皆さんも千畳敷カールと木曽駒ヶ岳に足を運んでみてください。