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小豆島 三寺巡り

小豆島(しょうどしま)は瀬戸内で二番目に大きな島であり、香川県に属する。
温暖な気候からオリーブや醤油の名産地として知られている。

また、この島には島四国霊場というものがあり、
島に存在する八十八の寺を四国のお遍路になぞらえて巡礼するというしきたりがある。

今回、このうちの三寺を車で回ってみた。



旅行日:2018年1月2日~3日
出発地:神戸フェリーターミナル(08:00)
到着地:神戸フェリーターミナル(翌18:40)

 

小豆島島内の公共交通機関はバスのみで、本数も少ないので自動車移動が便利である。
小豆島へのアクセスは神戸、姫路、岡山、高松からフェリーが出ており、今回は神戸発のフェリーに乗船した。

フェリーの甲板。積載が多いときは船腹だけでなく、この甲板にも車を載せる。

 

 

神戸からはおよそ3時間で小豆島・坂手港に着く。

 

 

坂手港で下船し、5分ほど車を走らせるとマルキン醤油記念館に着く。
位置はこの辺り。

 

 

道路を挟んで両側とも醤油生産工場となっている。道路の上をパイプラインがはしっている。

 

 

醤油記念館。醤油の歴史と製造方法を紹介している。この日は無料で見学できた。

 

 

記念館に入ってみた。巨大な樽。

 

 


大正初期から稼働していた工場。

 

 

ここの醤油ソフトクリームはおすすめ。

 

 

マルキン醤油記念館を出て、車を10分ほど西へ走らせるとオリーブ園に着く。
オリーブ色のポスト。バックには瀬戸内海。

 

 

ギリシャ風車。小豆島とギリシャ・ミロス島とは姉妹島提携していて、その友好の証しとのこと。

 

 

オリーブ園で昼食(焼豚丼)をとり、東へ20分ほど車で進むと、小豆島一の繁華街(?)である土庄(とのしょう)に着いた。


 

 

土庄(とのしょう)は狭い路地が入り組んでおり、「迷路のまち」とよばれる。
昔、海賊から島民を守るため、意図的にこのような構造となっている。





この入り組んだ町の中に今回初めて訪れる寺院である小豆島霊場五十八番札所の西光寺(さいこうじ)が存在する。

 

 

西光寺の山門。密集した住宅地にドーンと構える。

 

 

手水舎。

 

 

弘法大師さん

 

 

本堂。真言宗寺院らしく「南無大師遍照金剛」ののぼりが掲げられている。

 

 

本尊は千手観音さん。「オン バザラ タラマ キリク」は千手観音のご真言。

 

 

扁額には「第五十八番千手大悲殿」と書かれている。

 

 

本堂の奥には三重塔が見える。奥の院(弘法大師を祀るところ)となっており、誓願の塔とよぶらしい。

 

 

石段を上ると立派な塔が出迎えてくれた。
一説によると、この塔と麓の本堂とは地下通路でつながっているらしい。

 

 

塔の横にはお大師さん。

 

 

鐘楼もこの高台に設置されている。

 

 

西光寺の駐車場に車を停めていたが、空きが沢山あったので車をそのままにさせていただき、しばらく町を散策することにした。
西光寺から北へ10分ほど歩くと、土渕海峡(どふちかいきょう)に着いた。

 

 

土渕海峡は幅 9.6 メートルで、世界一幅の狭い海峡として1996年にギネスブック認定されている。
一応海峡なので、こちらとあちらは別々の島である。手前は前島(まえしま)で、対岸が小豆島。

 

 

海峡といっても両岸ともコンクリートで覆われているので、ただの川に見える。

 

 

本日の宿泊ホテルである「小豆島国際ホテル」に到着。

 

 

このホテルの裏側には「エンジェルロード」があり、満潮時には水没する。
部屋から見たエンジェルロード。

 

 

潮が引いているうちに、筆者もエンジェルロードを渡ってみた。
渡った先には貝がらの絵馬(?)が沢山飾られていた。

 

 

渡った先から見えた夕日。

 

 

本日の夕食は小豆島の牛(オリーブ牛というらしい)のステーキと伊勢エビ。

 

 

食後のコーヒーについてきた和三盆。筆者はコーヒーはブラック派なので、そのままかじった。

 

 

翌朝はチェックアウト後、ホテルから車で10分ほど北に行ったところにある宝生院へ。
宝生院はこの辺り。

 

 

宝生院は小豆島霊場第五十四番札所。

 

 

手水場と鐘楼。

 

 

寺務所。

 

 

本堂。本尊は地蔵菩薩。
同行二人(どうぎょうににん)とは、いつも弘法大師と一緒に巡礼しているの意。

 

 

真言宗らしく、大師堂もあった。

 

 

そして、これが宝生院境内に植えられている天然記念物の「シンパク」。

 

 

応神天皇のお手植えで、樹齢は1,500年以上とのこと。

 

 

大正時代内務省の掲示。

 

 

根本の周囲は 16.6m もある立派な神木。

 

 

横からコンクリート棒で支えている。

 

 

「シンパク」の赤ちゃん。

 

 

宝生院境内に宝幢坊(ほうどうぼう)という五十一番札所が併置されていた。

 

 

宝幢坊の本尊は十一面観音。中央には毘沙門天。

 

 

「シンパク」を見ながら、宝生院を後にする。

 

 

次はパワースポットとして注目されている重岩(かさねいわ)へ。
山の中腹に駐車場があるとのことだったが、麓から歩いて上ってみた。
場所はこの辺り。

 

 

登るのに鎖が必要など、想像以上に大変であり、必死のあまり、途中では写真がほとんど撮れなかった。
しかし、お不動さんだけは撮り逃がす訳にはいかない。これは途中にあった重岩不動(かさねいわふどう)。

 

 

ついに到着した重岩(かさねいわ)。これは小瀬石鎚神社(こせいしづちじんじゃ)のご神体とのこと。

 

 

よくもまあ、こんなに上手く重なるもんだと感心しながら一枚。

 

 

重岩から見た瀬戸内海。

 

 

麓に下りて、最後に行くのは、江洞窟(ごうどうくつ)。
場所はこの辺り。

 

 

道路わきの空き地に車を停めて少し歩くと道しるべがあった。

 

 

江洞窟に到着。ここにも「同行二人」の文字があった。

 

 

ここは文字通り洞窟の中にお堂がある。本尊は弘法大師作の弁財天。

 

 

役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)。吉野などの修験道(しゅげんどう)の開祖。

 

 

岩の中の玉石に、大日如来を表す梵字の「あ」の字が刻まれている。

 

 

本堂。

 

 

立っているお不動さん。

 

 

座っているお不動さん。

 

 

摩尼車。回してお祈りする。

 

 

瀬戸内海をバックにした弘法大師さん。

 

 

ご接待があったので、ありがたくいただく。

 

 

この後、車で坂手港に戻り、神戸行きのフェリーに乗って帰宅。
フェリーは途中、明石海峡大橋をくぐる。
土渕海峡とは規模が違うなあ。
小豆島にはまだ80以上の寺があるはずだし、大観音寺など、名寺・珍寺(?)も多いと聞く。
これからもちょくちょく訪れるとしよう。

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