緊急事態宣言発令中の外出自粛要請期間なので、人混みに行くことはできないのだが、人のいないところの散策くらいなら良いだろうと考え、勝手知ったるルートを歩くことにした。
歩行日:2020年4月29日
出発地:阪急バス・小野原・バス停(10:05)
到着地:阪急バス・新家・バス停(12:55)
総歩行距離:9.8 km
本日のルート。
勝尾寺に着くと、そこそこ人がいたので、ソーシャルディスタンスをとるため、
参拝はせず手だけ合わせて折り返した。
箕面の町を北に行くと、のどかな風景が広がる。
勝尾寺まで 2.8km の山道である。
皆行くところがないのか、いつもより人と出くわす機会が多かった。
それでも10分に一人くらい。
筆者もマスクをしての登山は初めてである。
眼下に大阪の街並みを見下ろす。
案内板がところどころあるので、道に迷うことはなく、
ご老人も一人で歩いておられる方が多い。
山道の交差点にあり、昔から道しるべとなってきたであろう「しらみ地蔵」。
高さは 2m ほどある。
しらみ→白巳→白蛇ということで、おそらく雨乞いの祈願の対象であったと考えられる。
参道っぽくなってきた。
11:35、勝尾寺(かつおうじ)に到着。
勝尾寺の山号は応頂山、宗派は高野山真言宗。
西国三十三所の第二十三番札所である。
当初は参拝しようと思っていたのだが、思いのほか人が多いので、今日はここで合掌だけして引き返すことにした。
帰りはまずこの階段を上らないといけない。
この辺りは一昨年の台風で大変なことになっていたのだが、だいぶ整備されていた。
感謝。
快適な山道を鼻歌交じりで進む。
町に下りてきた。
誰もおらず、せっかくなので帝釈寺(たいしゃくじ)にお参りしていこう。
平安時代、清和天皇が勝尾寺に行幸された際、山上の勝尾寺を内院と称され、
この帝釈寺を外院(げいん)と称された。
今でもこの辺りの地名は「大阪府箕面市外院」である。
帝釈寺の山号は宝生山、宗派は高野山真言宗である。
帝釈寺の本堂。
本尊はもちろん帝釈天であり、脇侍(わきじ)は毘沙門天(びしゃもんてん)と弁財天(べんざいてん)である。
真言は
帝釈天(おん いんだらや そわか)
毘沙門天(おん べいしらまんだや そわか)
弁財天(おん そらそばていえい そわか)
である。
あと、弘法大師さんが祀られているので、「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」
を唱える。
藤の花がきれいに咲いている。
白いサツキ。
帝釈寺を後にし、南に進むと国道171号線にあたる。
信号の奥には鳥居が見えるが、あれは勝尾寺参道の入口の鳥居である。
171号線の新家バス停からバスに乗り帰宅。
サツキとかフジなどの春の花を愛でることができ、自粛のストレスが吹っ飛ぶ歩行となった。
これからも感染には気を付けつつ、行けるところは出かけようと思う。