この日は一乗寺界隈を歩き、まず一乗寺下り松を訪問した。
このブログは、もともと筆者がいろいろなお不動さんを探して歩くという趣旨で始まったものである。
そこで、一乗寺下り松からさらに東に進み、狸谷山(たぬきだにさん)不動院を目指した。
狸谷山不動院の位置。
参拝日:2021年3月20日
今日から2021年6月30日まで内陣の公開が始まっており、お不動さまの石像を間近に見ることができる。
まずは自動車の祈祷殿に進む。
祈祷殿に到着。
ここは祈祷場であるが、広大な駐車場がある。
上の駐車場には10台程度しか駐車できないため、満車のときはここに駐車できる。
さらに上っていく。
先ほど述べた、10台ほど駐車できる駐車場がここ。
ここのタヌキは全て参拝者や檀信徒が奉納したものという。
阪神タイガースが優勝したときの記念碑。
もう30年以上も前になるか。。。
この駐車場から階段を上っていく。
狸谷山不動院の山号は狸谷山、ご本尊は不動明王さま。
白龍弁財天の鳥居。
弁天さま。水の滴る音が聞こえてきた。
七福神さま。
先に弘法大師さんが見える。
250 段のうちのちょうど半分。
踊り場のところに大師堂があったので立ち寄る。
南無大師遍照金剛。
お砂踏み。
いずれ本当にお遍路をしたいと思う。
あと少し上る。
本堂が見える広場に到着。
1718年(享保3)木食正禅養阿上人(もくじきしょうぜんようあしょうにん)が、狸谷山北側斜面の洞窟に石像不動明王を安置する。
そのご本尊不動明王をお囲みするため、現在の懸崖造り(けんがいづくり)の本堂が昭和61年に建立された。
この本堂の中に、ご本尊の不動明王石像を祀った洞窟がある。
三社明神堂。
烏枢沙摩(うすまさ)明王。トイレの神様。
手水舎。
宮本武蔵が降魔(ごうま)の利剣の極意を感得したと伝わる『修業の滝』。
お地蔵さま。
お地蔵さまの前から見た本堂。
本堂からの景色。
あまりはっきりとは見えないが、結構高い所まで上っていることが分かる。
500 円を納めて、中に入ろうとしたが開くのは 10 時からとのことであった。
今は、9時30分なので、この間に奥の院を先に参拝しておこうと考えた。
本堂から見た下の広場。
では、奥の院へ向かう。
往復 45 分くらい。
途中、鎖場のようなところもあるので、登山靴を履いておいた方が良いだろう。
本堂から山中を進むと不動明王の使者である三十六童子に導かれて、東山三十六峰の九峰目の瓜生山(うりゅうさん)の鎮守である幸龍大権現を祀る奥之院へ通じる。
普通の登山道。
わざと道を外れて歩いてみれば、京都一周トレイルコースと合流した。
ここから比叡山にも行けるみたいだ。
童子像は全部で 36体なので、ちょうど半分の地点。
ここから鎖を伝って下っていく。
その後、再び上りとなる。
先日の鞍馬寺でもお見かけした、毘沙門天さまの息子の善膩師童子さま。
最後の童子。
狸谷山不動院の奥の院は瓜生山山頂にあった。
幸龍大権現。瓜生山の鎮守。
山頂だが、景色はあまり見えない。
奥の院の裏手には勝軍地蔵の石室がある。
再び本堂まで戻り、ご本尊のお不動さまにまみえる。
写真撮影は禁止なので、テレビ放送からご紹介する。
特徴としては、とにかく眼光が鋭い。
この目で睨まれると、全て見透かされているような気になる。
少し前かがみになったお姿も、今にも動き出しそうな雰囲気。
2021年6月末日まで公開されているので、皆さんもぜひ間近でご覧になってください。
御朱印をいただいてお暇する。
不動明王の梵字「カーン」の下には「七難即滅」と書かれている。
洞窟で暗い中、お不動さまの目だけが妖しく光っており、神秘的であった。
これまでいろんなお不動さまを見てきたが、ここの不動明王も忘れることがないだろう。
参拝後の筆者の気持ちは下の通りである。