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高野山

高野山登山(黒河道)~ 一足早い紅葉を求めて

古くから高野山への参詣道は七つあり、高野七口(こうやななくち)とよばれる。
このうち、大阪側から上る道は、町石道(ちょういしみち)、京大坂道(きょうおおさかみち)、黒河道(くろこみち)の三つが知られている。

これまでに筆者は町石道を2回()、京大坂道(不動坂)を2回()、
それぞれ歩いたことがあるが、黒河道は未だ歩いたことがない。
黒河道は、高野山へ至る最短ルートの参詣道なのだが、裏を返せばそれだけ急坂であることを意味する。
そのためこれまで躊躇していたのだが、涼しくなったこともあり、意を決して歩くことにした。

歩行日:2020年10月31日
出発地:南海電車・橋本駅(06:55)
到着地:南海バス・奥の院バス停(13:50)
総歩行距離:19.6 km

今日のルート。
橋本駅から高野山・奥の院までほぼ南進し、歩行時間はおよそ7時間。

こちらはヤマップによる歩行サマリー。
右下の標高グラフによると、いったん 400m ほど登ったあと、それを帳消しにするように下る。
その後、標高 900m まで登る。
体力的に最もきつかったのは、11km-13km の行程。
確かにきつかったが、これを歩くと 3,500 キロカロリーものエネルギーを消費できる。

なんば駅を 6:00 に出発し、橋本駅には 6:51 に着いた。

「まことちゃん像」が置かれている。
漫画家・楳図かずお氏は高野山生まれ。
下の日付は、町の「誰か」が毎日変えているとのこと。ご苦労様です。

さて、6:55 に歩行を開始。今日は長丁場になる。

7:05、紀ノ川を渡る。

クルマで高野山までは 28km もある。

南海電車・橋本駅ー紀伊清水駅間の踏切を渡る。

わき道を入っていく。

7:15、黒河道のスタート地点に到着。
黒河道は道が険しいので、多くの参詣客は西に並行している京大坂道を利用したとのこと。
この道は、豊臣秀吉が高野参詣したときの帰途に使われ、太閤坂ともよばれる。
今では、1番から26番までの道標が 500m おきに建てられている。

1番の道標の箇所には定福寺(じょうふくじ)がある。
定福寺の山号は紫雲山、宗派は高野山真言宗。本尊は阿弥陀如来。
町石道の起点は慈尊院、黒河道の起点は定福寺。

宮谷大師堂。途中、このような祠をたくさん見つけた。
また、杖を借りることができる。

何度か車道に出ることがある。

2番。定福寺から 500m 歩いたことになる。

柿農園の間を歩く。

振り返るとこんな感じ。

再び山道に入る。
ここから特にコメントすることがない場面が続くので、写真のみ掲載する。
比較的快適に歩くことができた。

五軒畑岩掛観音(ごけんばたいわかけかんのん)。
1830年(文政13年)に始まる橋本市清水、西畑、向副、賢堂、南馬場を巡る西国写し霊場の一部で、石仏右は11番上醍醐寺、左は14番園城寺(三井寺)である。

一人で歩いているが、このような祠があり、仏様の加護を受けながらの歩行なので安心して歩けた。

明神ヶ田和(みょうじんがたわ)。複数路の交差点となっている。

黒河道は川沿いを歩くことが多かった。

8:55、再度、車道に出る。

迷わないように案内はたくさんあったが、それでも道が分からなくなる場面が道中 4, 5 箇所あった。
地図とコンパス、あるいは GPS 携帯は必携である。

9:10、集落にかかったところ、大きな神木(カツラの木)と祠があったので少し寄り道して参拝する。

引き続き上っていく。

黒河道の半分の行程となる13番の道標。

精霊が出てきそうな森の中を歩く。

ここでドングリを餌にした動物の糞を見つける。
サルかイノシシかクマだろう。
クマだったら大変なので、慌ててクマ除けのスズを鳴らした。

もう少し早く言ってくれないと。。。
和歌山県のクマは冬眠しないので、冬登山でも気を付けてください。
ここは美砂子峠(びしゃことうげ)。

高野マキを見つけた。真言宗ではこれを仏壇やお墓に供える。

豊臣秀吉が高野山参詣の帰路でこの道を使ったので、16番から18番までは「太閤坂」とよばれる。

10:40、旧・久保小学校が見えてきた。

久保小学校は明治9年創立、平成18年廃校。
現在は、「くどやま森の童話館」としてリニューアルされている。

次に進む。

21番~24番が最もきつかった。

12:20、黒河道の終点である子継峠(こつぎとうげ)に到着。
道標は26番となっている。
ここからは高野女人道となる。

しばらく川に沿って歩く。

ススキ。

車道を渡って女人道を上り、天軸山山頂を目指す。

13:00、天軸山山頂に到着。標高930m。
ここから女人道を離れ、奥の院方面へ向かう。

13:10、いきなり奥の院の真横に着いたので驚いた。
奥の院はもちろん撮影禁止なので、奥の院参拝後、御廟橋を渡ってからパチリ。

ここまでほとんど人と出会わなかったので、この多さに戸惑う。

御朱印もこの並びのため、今日は断念する。

ただし、護摩堂でお不動さんには挨拶する。

バス停に向かう。

今日の目的の一つである紅葉狩り。

ポートレートモードでも撮ってみる。

秋を満喫。

南無大師遍照金剛。

奥の院バス停からバスに乗って帰宅。
今日は橋本駅から 20km 歩いて高野山・奥の院に向かった。
町石道ほどポピュラーな道ではないため、ほとんど人と出くわすこともなかった。
より自然豊かな道なので、この時期に歩くにはもってこいの道だと思った。
ただし、昨年もそうだが、黒河道はクマが出没しているので、スプレーや鈴などを携行されるのがよいと思われる。

次回は、残された参詣道である、京大坂道を麓の学文路(かむろ)駅から歩こうと考えている。

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