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高野山

高野山 登山 町石道コース(3回目)

ちょうど2週間前、筆者は黒河道(くろこみち)を利用して高野山を参拝した(高野山登山(黒河道)~ 一足早い紅葉を求めて)。

今日は同じ職場の若い人が高野山まで歩いてみたいというので、男二人で出かけることにした。

高野山までのルートは町石道、京大坂道、黒河道があるが、今日は最もメジャーな町石道(ちょういしみち)を使った。

 

歩行日:2020年11月14日
出発地:南海電車・九度山駅(07:10)
到着地:南海バス・奥の院バス停(16:20)
総歩行距離:30.0 km

 

今日のルート。
九度山の慈尊院から町石道を通って、大門へ、その後、奥の院まで歩くというロングロードである。

 

 

前回の黒河道と比較すると、勾配は緩やかだがその分距離が長くなる。
消費カロリーは 4,500 kcal!

 

 

早朝の出発は南海電車・難波駅。6時発の橋本行き急行に乗る。

 

 

橋本駅で乗り換え、九度山(くどやま)駅には 7:10 に着いた。
ここは真田幸村が隠棲した場所なので、至る所に真田家の家紋である「六文銭」を目にすることができる。

 

 

慈尊院に向かう途中、寄り道して真田庵へ行く。
ここに隠棲して捲土重来を期していた。

 

 

六文銭は三途の川の渡船代。

 

 

さて、慈尊院に向かう。

 

 

真田幸村に仕えた10人の家臣である真田十勇士。

 

 

7:40、慈尊院(じそんいん)に到着。
高野山は女人禁制であったため、弘法大師・空海の母公が住まわれた寺。
空海は月に九回、母に会うために高野山から町石道を通ってここを訪れたため、この辺りの地名が九度山とよばれる。
また、ここは町石道の起点となる百八十町石がある。

 

 

女性は高野山の代わりにここを参拝したため、女人高野(にょにんこうや)とよばれる。
以前訪れた室生寺も女人高野である。

 

 

大師堂。本尊はもちろん弘法大師。
南無大師遍照金剛。

 

 

多宝塔。本尊は胎蔵界大日如来。
オン アビラ ウンケン。

 

 

ここは女性の参拝客が多く、おっぱい型の絵馬には安産祈願や乳がん治癒祈願が書かれていた。

 

 

本堂となる弥勒堂。本尊の秘仏・弥勒菩薩は国宝である。
また、同時に空海母公の御廟となっている。

 

 

この階段が町石道の起点であり、途中の踊り場の右側に百八十町石がある。

 

 

これが百八十町石であり、ここから一町(およそ 110m)進むごとに町石が置かれている。
すなわち、町石道の距離は 180×110m=19.8km

 

 

階段を上りきった場所には丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社。
この辺り(丹生や高野)の守り神として、丹生都比売(にうつひめ)・高野御子(こうやみこ)の二神を祀った神社。
道中の安全を祈願する。

 

 

町石道のスタート。

 

 

途中の紅葉。

 

 

特に意味はないが、百六十六町石。
百八十町石地点から 1.5km 歩いたことになる。

 

 

8:20、展望台に到着。
九度山町と紀ノ川、橋本市街が見える。

 

 

どんどん上っていく。

 

 

8:30、いつものところでミカンを購入させていただく。
今日はミカンと柿が販売されていた。

 

 

8:45、銭壺石。

 

 

百五十町石。

 

 

南無大師遍照金剛。

 

 

9:27、分岐点となる六本杉。ここから丹生都比売(にうつひめ)神社に歩くこともできる。

 

 

10:00、二つ鳥居の休憩所。映っているのは今日の相棒君である。
筆者は少し疲れてきたが、彼は元気いっぱいである。

 

 

休憩所の隣には二つ鳥居。

 

 

10:10、少し行くと、白蛇の岩と鳥居がある。

 

 

ゴルフ場を右に見ながら進む。

 

 

10:18、神田(こうだ)地蔵堂に到着。

 

 

さらに進む。

 

 

10:53、行程の半分となる九十町石。

 

 

この辺りは平たんなので、軽やかに歩ける。

 

 

11:43、矢立茶屋に到着。ここのやきもちは美味い。

 

 

矢立茶屋からは急坂が続く。気合を入れて登り始める。
六地蔵。

 

 

12:05、袈裟掛石。

 

 

12:07、押上石。

 

 

この辺りで勾配がましになる。

 

 

12:38、最後の休憩所。

 

 

マムシグサ。実を食べないようにしてください。って、誰も食べないか。

 

 

12:56、鏡石(かがみいし)。

 

 

十町石。ここからカウントダウン。

 

 

九町石。

 

 

前回、町石道を歩いたときに八町石を見つけることができなかったのだが、
今日は相棒君が見つけてくれた。
なんと、車道沿いにあった。この付近の道は、昔の町石道と少しずれているようである。

 

 

13:40、大門到着。

 

 

大門の向かって左側に七町石はある。

 

 

一礼してくぐる。

 

 

くぐった直後に美しい紅葉が出迎えてくれた。
20キロ歩いてきた私たちには花道のようである。

 

 

六町石。

 

 

五町石。

 

 

四町石。

 

 

敢えて逆行を撮ってみた。

 

 

三町石。この石を撮影するには車道に出ないといけないので、赤信号のときを狙ってパシャリ。

 

 

二町石。

 

 

相棒君がなぜか感動していたファミマ(笑)

 

 

紅葉のグラデーション。

 

 

一町石。

 

 

13:57、壇上伽藍(だんじょうがらん)に到着。

 

 

高野山の本堂である金堂。本尊は薬師如来(阿閦如来(あしゅくにょらい))。

 

 

高野山のランドマーク的存在である根本大塔。
本尊は胎蔵界大日如来。

 

 

国宝である不動堂。

 

 

阿弥陀三尊を祀った大会堂。

 

 

東塔。本尊は尊勝仏頂尊(そんしょうぶっちょうそん)。

 

 

紅葉の名所である蛇腹道(じゃばらみち)。残念ながらだいぶ散ってしまっていた。

 

 

金剛峯寺。

 

 

この辺りはまだ見頃。

 

 

15:15、御廟入口にあたる一の橋に到着。

 

 

御廟への参道を歩く。

 

 

既に燈籠に火が灯されていた。

 

 

お大師さまの腰かけ石。

 

 

武田信玄・勝頼廟。

 

 

上杉謙信廟。

 

 

明智光秀廟。五輪塔にヒビが入っているのは信長の祟りだといわれている。

 

 

豊臣秀吉廟。

 

 

織田信長と筒井順慶の廟。

 

 

15:47、御廟橋前に到着。

 

 

ここより先は撮影禁止。
奥に見えるのは燈籠堂で、そのさらに先に弘法大師が入定されている御廟がある。

 

 

奥の院を参拝し、バス停に向かう。
ここは2週間前は見事な紅葉を見ることができたのだが、今は全て散ってしまっていた。

 

 

ちなみに2週間前は、、、

 

 

南無大師遍照金剛。

 

 

16:20、バスに乗って帰途に就く。

 

いろんな人に聞くと、今年はどうやら紅葉が早いようである。
平地ではまだ楽しむことができるが、高野山の紅葉は終焉を迎えていた。
これから冬に向かって観光客も少なくなり、元の静けさを取り戻すのだろう。

男二人旅とはいえ、さすがに30km、8時間半も歩くとクタクタになる。
今回の一番の収穫は八町石を見つけることができたことかな。
あと、観光客が多く、目当ての食堂に行けなかったのだが、途中に入った「喫茶 やかた」という店の牛丼(相棒君はカレーライス)は美味しかったです。
何より女将さんの愛想が良く、楽しくお話させていただきました。皆さんも高野山に行かれたときにはぜひ。

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