大阪市南部に天王寺という地名の場所がある。
天王寺動物園や日本一高いビルである「あべのハルカス」があり、大阪では梅田、難波に次ぐ巨大な町である。しかしながら、天王寺という寺は実在しない。天王寺は四天王寺の略称なのである。
四天王寺といえば、法隆寺と並んで聖徳太子が建立した寺としてよく知られている。今から約1,400年前に日本仏法最初の官寺(かんじ)として建立された。当時は宗派という概念がなかったので、今は和宗の総本山となっており、境内には親鸞上人、弘法大師、伝教大師、元山大師、法然上人霊場札所など、宗派を超えて祀られている。
四天王寺では、日本三大奇祭の一つである「どやどや」が有名であり(後述)、筆者も高校生の時にこれに参加したことがある。そうした縁もあり、今回参拝することにした。
参拝日: 2021年1月16日
四天王寺は高校生以来なので、町のど真ん中にこんなに大きなお寺があるとは思わなかった。結局全ての伽藍を拝観することはできず、境内の外にある庚申堂は時間切れで入れなかった。
聖徳太子は十七条の憲法の条文に「和を以て貴しとなす」と記したが、まさにこの言葉通り、宗派の垣根なしに、宗祖を祀っていたのには驚いた。
皆さんも天王寺に来られる際にはあべのハルカスだけでなく、四天王寺拝観もぜひ楽しんでみてください。
次回は再度気合を入れて参拝しようと思います。