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西国三十三所

西国三十三所観音巡礼 第四番札所 施福寺

西国三十三所巡礼の続きに出かけた。
前回は2月17日に第二番札所の紀三井寺と第三番札所の粉河寺を参拝したので、
本日は第四番札所の施福寺(せふくじ)に参拝した。施福寺は西国三十三所の中でも坂が急で難所といわれていたので、
少々気合を入れて出発した。

 

歩行日:2019年4月13日
出発地:和泉市コミュニティバス・槇尾山バス停(12:00)
到着地:南海バス・滝畑ダムバス停(16:10)
総歩行距離:6.4 km

 

本日のルート。

 

 

新今宮駅から泉北高速鉄道に乗り、終点の和泉中央駅には 10:48 に着いた。

 

 

ここから南海バスに乗り、槇尾中学校前バス停まで行く。

 

 

本日は土曜日なので、11:09 発のバスに乗ることにする。
まだ、時間があるので駅下のパン屋さんで遅めの朝食をとる。

 

 

槇尾中学校前のバス停で和泉市コミュニティバスに乗り換える。
ただし、渋滞のため槇尾中学校前バス停まで遅れて到着したので、コミュニティバスに上手く連絡できず、
ここで40分くらい待つ羽目になった。
12:40 発のコミュニティバス(オレンジバス)に乗る。

 

 

12:50 に槇尾山バス停に着いた。
目の前に槇尾山観光センターがあり、お茶などはここで買っておかないと、山上には何も売っていないのでご注意を。
ここでは、お弁当は柿の葉寿司などを売っていた。

 

 

お土産もここで買っておく必要があるので、西国三十三所スイーツ巡礼の一品として、
「和泉村雨」とつくだ煮「きゃらぶき」を購入した。

 

 

バスを降りると、すぐ参道がスタートするが、
健脚の方でも20分、筆者で30分かかるくらいの坂道である。

 

 

歩き始めるとすぐに「八丁」の石標。これは施福寺本尊までの距離を教えてくれている。
一丁は 110m なので、本堂まで 900m くらいか。

 

 


ここの馬頭観音(ばとうかんのん)さんは非常に特徴的なので、後でじっくりご紹介したい。

 

 

天気が良いので、歩いていて気持ちがいい。

 

 

シャガの花は5月と聞いていたのだが、もう咲いていた。

 

 

がんばって登る。

 

 

山門が見えてきた。

 

 

山門手前で六丁となる。

 

 

施福寺山門。

 

 

西国三十三所第四番札所 施福寺。山号は「槇尾山(まきのおさん)」。宗派は天台宗。
江戸時代に、真言宗から天台宗に改宗したとのこと。

 

 

ここの仁王さんは右に吽形(うんぎょう)、左に阿形(あぎょう)という変わった配置。

 

 

山門で一礼し、さらに進む。

 

 

五丁。この辺りから急坂になってくる。

 

 

四丁。

 

 

まだまだ上る。右に石垣が見えるが、これらの石垣は過去に塔頭(たっちゅう)寺院が建っていた跡である。
この辺りは最盛期には900以上の塔頭寺院が建っていたとのこと。

 

 

このような塔頭がたくさん建っていたのであろう。

 

 

ここにも横に石垣がある。

 

 

まだまだ石段を上る。
施福寺の信者さんは、しょっちゅうこれを登らないといけないので大変だろうな。

 

 

二丁石に到着。

 

 

かなりきつくなってきた。

 

 

一丁石。

 

 

愛染堂に着いた。
ここは天台宗寺院であるが、かつて真言宗であったこと、および空海ゆかりの寺であることから、
このようなお堂がいくつかある。
弘法大師・空海はここ施福寺で出家得度したことが知られている。

 

 

愛染堂の前に建立されている空海像。

 

 

愛染堂の正面から。

 

 

愛染明王さんを拝むことはできなかった。

 

 

愛染堂を過ぎて、もう少し上る。

 

 

剃髪(ていはつ)した空海の髪を納めているお堂。
ここまで来ると、本堂まではもう少し。

 

 

到着。

 

 

まずは、手水舎で身を清める。

 

 

本堂。本尊は弥勒菩薩(みろくぼさつ)。ただし、西国三十三所の札所本尊は十一面千手千眼観世音菩薩である。
紅しだれや山桜が咲き誇っている。

 

 

鰐口(わにぐち)を一回鳴らす。

 

 

施福寺のご詠歌。「深山路や 檜原松原わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる」

 

 

本堂内は500円で入ることができる。
中はもちろん写真撮影禁止だったので、テレビで放送されていたものをご紹介します。
正面には三体の仏様。

 

 

正面は本尊の弥勒菩薩(みろくぼさつ)。

 

 

本尊の右側は知恵をつかさどる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)。

 

 

そして、本尊の左側は札所本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)。

 

 


正面の仏様が全て菩薩さんで、如来さんが一体もいないというのが珍しい。
また、その周りを四天王が守護しており、立体曼荼羅(まんだら)を構成している。

 

 

須弥壇(しゅみだん)の左側には方違観音(ほうちがいかんのん)という珍しい観音さんが安置されている。
悪い方向を全て正しい方向に向けてくれる仏様。

 

 

須弥壇の右側には馬頭観音(ばとうかんのん)さん。
頭上に馬が乗っているのが馬頭観音の特徴だが、足裏を見せているのが珍しい。
施福寺は山奥にあるので、山道を上ってくる人の足腰がじょうぶであるようにとの願いが込められている。

 

 

須弥壇の真裏には十一面千手千眼観世音菩薩とその前には元山大師、左側には不動明王、右側には弁財天が
祀られている。
また、最澄(天台宗)と空海(真言宗)が同時に祀られていたが、これもかなり珍しいのでは。
下の写真の左側には空海さん、右側で隠れてしまっているのが最澄さん。

 

 

不動明王の炎(迦楼羅炎;かるらえん)がお不動さんの顔の正面まできているのが珍しい。
手前の炎には鳥(迦楼羅)が見える。

 

 

元山大師さん。

 

 

元山大師の化身である角大師(つのだいし)さん

 

 

施福寺の御朱印。「大悲殿」。

 

 

本堂を出た。これは観音堂。西国三十三所の観音さんが三十三体並べられている。
お砂踏みのようなものかな。

 

 

境内から外を見るとこのような感じ。

 

 

再度、本堂を望む。

 

 

同じ道で帰るのも面白みがないので、滝畑ダム方向へ下りる。

 

 

昨年の台風の影響だろうか、倒木がたくさんあった。

 

 

下り道はらくちんである。

 

 

滝畑ダム方向へ向かう。

 

 

施福寺から滝畑ダムまでは1時間30分程度。

 

 

途中、登坂路も出てきて焦る。

 

 

番屋峠という場所に出た。

 

 

ここからは上ったり下ったりの道を進む。

 

 

ボテ峠という場所に出た。ここから金剛山や葛城山にも行けるらしい。

 

 

紫色のツツジが咲いていた。

 

 

横を見ると山々の連なりが見えた。

 

 

どんどん下る。

 

 

やがて民家が見えてきた。

 

 

集落に出た。正面に橋が見えるので、渡ってみる。

 

 

橋からの風景。

 

 

やがて滝畑ダムのバス停に着いた。
16:19 のバスが来るまで30分あったので、散策する。

 

 

川に沿って歩く。

 

 

観光センターがあったので入る。

 

 

きつねうどんを注文した。

 

 

再度バス停に戻り、河内長野駅行きのバスに乗って帰宅。

 

 

バスから見えた滝畑ダム。

 

 

施福寺の本堂ではたくさんの珍しい仏様を見ることができ、大変満足であった。
また、天台宗寺院でありながら、空海さんも祀るというのも珍しいと思った。
住職さんもとその奥様も大変気さくな方で、いろんな話をしていただけた。
またぜひ再訪したいと思った。そのためには上り坂に耐えうる体力をつけねば。

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