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西国三十三所

西国三十三所観音巡礼 第二番札所・紀三井寺と第三番札所・粉河寺

西国三十三所巡礼は、本尊を観世音菩薩(いわゆる観音さん)とする、わが国最古の巡礼行であり、
歴史としては四国の遍路よりも古い。
西国三十三所の観音を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できると古くから伝わっており、現在でも参拝客が絶えない。
「14. 熊野古道 青岸渡寺~熊野那智大社~那智の滝」の章で西国三十三所第一番札所である青岸渡寺を参拝したこともあり、この日は第二番札所と第三番札所を訪れることにした。
ただし、最後の三十三番札所まで無事に結願できるかどうかは、筆者自身もまだ分からない。

今日のコースは、紀三井寺駅→紀三井寺→紀三井寺駅→(JR利用)→粉河駅→粉河寺→粉河駅

歩行日:2019年2月17日
出発地:JR 紀三井寺駅(11:30)
到着地:JR 粉河駅(16:50)
総歩行距離:7.7 km

まずは、大阪駅から紀州路快速に乗って和歌山駅に行く。

和歌山駅で御坊(ごぼう)行きの普通列車に乗り換える

和歌山駅から二駅ほどで紀三井寺(きみいでら)駅に着いた。

駅を出て100mほど東へ進む。

突き当たりを右折し、南下する。

10分ほど歩くと、紀三井寺の参道に着いた。今から思うと、ここは裏参道であった。
表参道はもう少し南にあり、帰路は表参道から戻った。

今は使われなくなった門の横を通る。イノシシと狛犬の彫刻が見事だった。

紀三井寺は小高い場所にあるので、ここからは登りとなる。

どうやら着いたようだ。山門がないのは、筆者が裏道から登ったためである。

手水舎。

鐘楼。重文。

本堂。紀三井寺の正式名称は金剛宝寺護国院(こんごうほうじごこくいん)。山号は紀三井山。
西国三十三所第二番札所。
宗派は真言宗から独立し、現在では救世観音宗(ぐぜかんのんしゅう)。本尊は十一面観音。
ちなみに手前に見えている桜は和歌山県の標準木であり、ここの桜が五輪咲きとなった時に開花宣言することになっている。

本堂に参拝する。

本堂は「救世殿」とよぶらしい。

紀三井寺の御詠歌が掲げられている。
「ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん」

御朱印は本堂でいただけた。「救世殿」と書かれている。

ここのスイーツ巡礼である玉子せんべいを購入。

玉子せんべいには「吉祥水」と書かれている。
紀三井寺とは、紀州の三つの井戸が有名な寺を意味する。
三つの井戸(清浄水、楊柳水、吉祥水)の一つが吉祥水。

石段を上がっていく。

多宝塔。重文。

本堂を見下ろす。

遠くには大阪湾が望める。

お地蔵さん。

そして、これが2007年にできた新仏殿。中には高さ12mの千手観音が安置されている。

これが現代の大仏師・松本明慶により作られた金ぴかの千手観音さん。

観音さんの手とはこの「ひも」でつながることができる。

新仏殿の上階に上がってみた(有料200円)。

新仏殿の上階から見た風景。

遠くには和歌山マリーナシティが見える。

上階から見た観音さん。

新仏殿を出て、ご接待の甘酒を有難くいただく。

表参道を下りていく。この急坂は結縁坂(けちえんざか)といい、登ると厄除けになるらしい。
筆者は下っていくことになるのだが。。。

途中のお不動さん。

さらに、途中にあるのが三つの井戸の一つ、清浄水(しょうじょうすい)。

清浄水にもお不動さんが。

これは楊柳水(ようりゅうすい)。

途中に安置されている波切不動。このように参道脇には、紀三井寺の塔頭(たっちゅう)がいくつか存在する。

さらに下りると、ようやく山門にたどり着いた。本来はここが入口。

山門を出てすぐのところにあるパン屋「こむぎ処マルキ」に立ち寄り、遅めの昼食をとる。

「マルキ」から見た紀三井寺・新仏殿。

紀三井寺を後にする。

残りの一つの井戸・吉祥水(きっしょうすい)は境内の外にあるので、地元の人に道を聞いて行ってみた。

口をゆすぐ程度に飲んでみた。軟水で飲みやすい。

駅に戻るとする。

粉河(こかわ)には途中、和歌山駅で乗り換える。

電車を待つ間、昼食をとる。

和歌山駅から30分ほどで、粉河駅に到着。

駅から粉河寺(こかわでら)まではおよそ1km。

人気の少ない通りを北に進む。

しばらく行くと、山門が見えてきた。

粉河寺は西国三十三所の第三番札所。山号は風猛山(ふうもうざん)。宗派は天台宗系の粉河観音宗。

仁王門。重文。乗用車は仁王門の横を通り抜けることができる。

境内図。多くの伽藍があるが、まずは本堂に向かう。

と、その前に不動堂があったので、お不動さんにお参りしていく。

川に沿って歩く。

仏足石。お釈迦さんの足跡。

さらに境内を進んでいく。

聖徳太子を祀った太子堂。

この手水舎は盥漱盤(かんそうばん)とよばれ、銅製で蓮の葉をかたどっている。
粉河が鋳物産業が盛んだった頃の名残り。

中門が見えてきた。扁額には「風猛山」の文字。

ようやく本堂に着いた。この本堂は西国三十三所の中で最大とのこと。
本尊は千手千眼観世音菩薩。秘仏である。
本尊が秘仏であるのは良くあることだが、この寺が珍しいのは、「御前立ち」も秘仏であること。
「御前立ち」とは秘仏の本尊を見ることができないため、本尊の代わりにその前に安置された仏像のこと。
本尊は永久秘仏であり、御前立ちは年一回僧籍を持った人のみが清掃の時に見ることができるらしい。

結構ごちゃごちゃとした本堂入口。せっかくなので400円払って、内陣も拝観した。

参拝後、スタンプラリーのスタンプをもらって、無事に手ぬぐいをいただいた。

粉河寺の御朱印。「大悲殿」と書かれている。
ご詠歌は「ちちははの恵みも深き粉河寺 佛の誓ひ たのもしの身や」

六角堂。

鐘楼。

階下から本堂を眺める。

その横には粉河寺石庭。

丈六堂には阿弥陀如来坐像が安置されている。

松尾芭蕉の句碑。

若山牧水の歌碑。

山門を出たところにある「こかわ」にて休憩する。

注文したのは「三番スイーツ巡礼コーヒーセット」。
はっさくプーロ、きのくにシュトーレン、鞆渕(ともぶち)の黒豆大福という3種のスイーツのセット。
歩き疲れていたので、甘いものが余計に美味しく感じる。

17時前に粉河駅に戻ってきた。

今日の紀三井寺のルート。

粉河寺のルート。

紀三井寺では、これから何百年と語り継がれていくであろう、高さ12mの観音さんを拝むことができ満足であった。
また、迷いながらも三つの井戸全てに参拝でき、良かった。

粉河寺は境内が広く、散策するにはもってこいのお寺であった。

両寺とも、新しいところは新しく、しかし本堂内陣等は重厚な歴史を感じるものであり、
さすがに1000年に渡って巡礼されてきた寺であると感心させられた。

特に急ぐこともないので、西国三十三所残りの寺院についてものんびり参拝していければ良いなと思った。

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