おそらく年内最後の山歩きとなる今日は、いつもの箕面大滝~勝尾寺に至るルートを歩くが、時間と体力があったので少し寄り道したコースを歩いてみた。
歩行日:2021年12月25日
出発地:阪急電車・箕面駅(07:35)
到着地:阪急バス・粟生団地バス停(12:00)
総歩行距離:14.2 km
今日のルート。
いつもと違う点は、大滝に着く前に瀧安寺に立ち寄ったこと。また、下山時には勝尾寺南山の山頂を経由した。
歩行軌跡をダウンロードしたい方はこちらからどうぞ。
7:35、スタートは阪急・箕面駅。
しばらく滝の方へ向けて歩く。
7:50、瀧安寺(りゅうあんじ)に到着。
瀧安寺の山号は箕面山(みのおさん)、宗派は本山修験宗。
ちなみに本山修験宗は、天台宗の流れを汲む修験道の一派であり、総本山は京都の聖護院。
瀧安寺は658年、役行者(えんのぎょうじゃ)が箕面滝の下に堂を建設し、本尊の弁財天像を安置し、「箕面寺」と命名したのが始まりとされる。
筆者はいつも言っているが、役行者は本当にどこにでも登場するスーパー爺さんである。
山門で一礼し、境内に入る。
正面奥に見えるのは観音堂。最初この観音堂が本堂かと思ったが、どうも違うようだ。
石段を上ったところにある弁天堂がこのお寺の本堂とのことである。
手水舎。
開山堂。
この写真で見えているのが奥殿で、手前が拝殿。
祀られているのは、もちろん役行者さま。脇侍に不動明王と蔵王権現。
スーパー爺さん役行者。
2匹の鬼を子分として従えている。
役行者のご宝号は、南無神変大菩薩。
神変大菩薩とは役行者さまのこと。
観音堂。ご本尊は如意輪観音さま。
脇侍にお不動さまと毘沙門さま。
また、阿弥陀如来さまと弘法大師さまも祀られている。
石段を上って、本堂である弁天堂へ向かう。
奥に見えるのが弁天堂。
左は大黒堂。
弁天堂(本堂)。
オン ソラソバテイエイ ソワカ。
大黒堂。
弁財天さま
修験道なので、採灯護摩がここで行われる。
瀧安寺の採灯大護摩供の様子。
その後ろに安置されていた五所明神社。
8:10、瀧安寺を出発する。
箕面大滝が見えてきた。
8:26、箕面大滝に到着。
大阪府民の憩いの場である。
滝から階段を車道まで上っていく。
車道を北向きに歩く。
この先を左折して、山道に入る。
8:42、ここから山道に入る。
9:00、分岐点を右に行く。
9:08、ビジターセンターのトイレに到着。
9:09、ビジターセンターからは東海自然歩道を歩く。
ここは、東京まで続く東海自然歩道の西の起点である。
9:48、地形図のところでおにぎりを食べながら少し休憩。
立入禁止のテープが貼られているので、これ以上は進めないが、座禅石が見える。
これは、開成皇子(かいじょうおうじ、勝尾寺開山の祖)が座禅をされ、開基の善仲、善算と出会ったとされる石。
さらにその奥には開成皇子の御陵がある。
ぐるっと回って開成皇子の御陵に到着。
開成皇子(724-781年)は、光仁天皇の子息で勝尾寺を開いた人物。
そのため、ここが勝尾寺の奥の院とされている。
開成皇子の墓から少し東に進むと分岐に着く。
真っすぐ行くと東海自然歩道、左に行くと北摂霊園方面、右に行くと勝尾寺。
筆者は右に進む。
10:14、勝尾寺の二階堂に到着。
不動堂。
本堂。
大師堂。
勝ちダルマの横を過ぎる。
初詣に向けて授与所が設営されていた。
弁天堂。
仁王門も新年モード。
お地蔵さま
勝尾寺は西国三十三所の第二十三番札所である。
10:50、勅使門を撮影して勝尾寺を出発する。
町石。
今日は時間と体力が余っていたので「しらみ地蔵」方面へ進む。
11:02、しらみ地蔵へ到着。
しらみ地蔵の由緒は不明な点が多いが、しらみ→白巳→白蛇、すなわち雨乞いの水神信仰にちなむと考えられている。
通常であれば、このまま外院方面へ下山するのであるが、今日は勝尾寺南山の山頂へ行くため、府道43号方面へ進む。
この写真では分かりにくいが、山頂まではものすごい急登である。
二足歩行では滑ってなかなか前に進めないが、ロープが設置されているのでそれを使って登る。
11:13、勝尾寺南山の山頂に到着。
三角点にタッチ。
大阪平野を見下ろすことができる。
少しガスっているのが残念。
ササユリがネットで保護されている。
11:20、下山開始。
11:45、住宅街に下りてきた。
11:58、粟生(あお)団地バス停からバスに乗って帰宅。
箕面の滝から勝尾寺を歩くコースはこのブログで幾度となく紹介させていただいたが、今日はまだご紹介していなかった瀧安寺と勝尾寺南山・山頂という二つの見どころを訪れた。
瀧安寺については、役行者が開山という非常に歴史あるお寺であり、訪れる価値のある古刹だと感じた。次回はぜひ御朱印をいただきたいと考えている。
勝尾寺南山については、坂の勾配がすごかったが、登りきるとベンチがあり景色も良いので休憩にはもってこいの場所であった。
今年はこれで登り納めとなると思いますが、皆さま、本年も『山歩き町歩き日記』をご愛読いただき、どうもありがとうございました。
これからも山を歩き、町を歩いて、見て聞いて感じたことをなるべくマニアックな視点でお伝えできればと思っています。
来年もどうぞよろしくお願い致します。