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寺社の楽しみ方

週末の趣味としての神社仏閣巡り(第 4 回)-神社の歩き方パート2

パート1からの続きです。

神社の総本宮・総本社

皆さんの住む町には必ず神社があるはずです。
そこに御座す(おわす)神様を調べてみてください。

僕の住む近所には、春日神社と天満宮があります。
神社には、そのおおもととなる神社があり、総本宮(そうほんぐう)、総本社(そうほんじゃ)とよばれます。

春日神社の総本社は、奈良の春日大社です。
日本神話のところでも書いたように、春日大社の祭神はタケミカヅチを始めとする四柱で、藤原氏の氏神でもあります。
春日神社の建つ場所は、はるか昔、藤原氏が荘園として影響力をもった所といわれています。

春日大社

 

一方、天満宮は「天神さん」ともよばれ、総本宮は京都の北野天満宮と福岡の太宰府天満宮です。
祭神は、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。
菅公(かんこう)ともよばれますね。菅公は学問の神様なので、「カンコー学生服」もここから名付けられています。

菅原道真は宇多(うだ)天皇の側近でしたが、醍醐(だいご)天皇に譲位された後、福岡の太宰府に左遷され、失意のうちに亡くなります。
その後、醍醐天皇の周りに不吉なことが多発したため、菅公の怨霊を鎮めるために墓のあった太宰府に社を建て、これが太宰府天満宮の始まりとなっています。

大宰府天満宮

 

 

他にも調べてみましょう。

東京23区の最高峰は港区の愛宕山(あたごやま)で標高 25.7m です(笑)。
そして、ここには愛宕神社が鎮座していて、総本社は京都の愛宕神社です。
ですから、祭神は火の神・カグツチさまというわけですね。

東京・愛宕神社

 

もう一つ、都会の神社をご紹介しましょう。

東京・赤坂にある日枝神社(ひえじんじゃ)は江戸三大祭のひとつ山王祭が行われる、由緒ある神社です。日枝神社の総本社は滋賀県にある日吉大社(ひよしたいしゃ)です。
ここの鳥居の形は少し変わっていて、鳥居の上に山が乗っています。
これは山王鳥居(さんのうとりい)とよばれていて、鳥居の上に乗っている山は比叡山を表します。
日吉大社は比叡山を守護する神社でした。
ここまでお話すればもうお判りでしょう。
日枝神社の「日枝」は比叡のことだったわけです。

日枝神社の山王鳥居

滋賀・日吉大社の山王鳥居

 

このように、皆さんの身近にある神社の由緒や総本社などを調べれば、意外なことが判明し、
神社歩きがより楽しくなると思います。

 

せっかくなら奥宮まで行ってみよう

比叡山の琵琶湖側のふもとに坂本という町があり、坂本に日吉大社があります。
日吉大社は、上でも述べましたように、全国の日吉神社、日枝神社、山王社の総本山です。

一般に、神社の中には、奥宮がおかれている場合があります。

お寺だったら、奥の院がありますよね。

例えば、これが日吉大社です。比叡山の琵琶湖側のふもとの坂本にあります。

日吉大社

 

そして、日吉大社の奥宮は比叡山の中腹(八王子山)にあります。黄色の矢印の部分です。

 

一般的に、奥宮は神様が天から真っ先に地上に降り立たれた場所などになっています。
日吉大社の場合は、奥宮に金大巖(こがねのおおいわ)という大岩が祀られています。
この岩が神様(大山咋神:オオヤマクイ)が最初に降り立った場所で、日吉大社の始まりといわれています。

金大巖

 

ふもとの日吉大社からこの奥宮まで来るには、軽登山になりますので、それなりの服装でチャレンジしてみてください。
でも、年に1回の日吉大社山王祭では、奥宮まで神輿(みこし)を担いで持って上がります。

 

他にも、伊勢神宮も奥宮(別宮)として、「瀧原宮(たきはらのみや)」があります。
内宮から 40km 西にあるので、行くのはなかなか大変ですが、機会があればぜひ訪れてみてください。御朱印もいただくことができます。

このように、神社をすべて見てみたいという欲張りな方は、その神社に奥宮があるかどうか、ぜひ調べてみてください。

 

式年遷宮(しきねんせんぐう)とは?

伊勢神宮では20年(式年)に1回、神様の引っ越し(遷宮)が行われます。

下の写真は、伊勢神宮・外宮(げくう)の正宮(しょうぐう)です。
外宮の本殿に相当する場所で、ご祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)です。

伊勢神宮・外宮の正宮

 

そして、正宮の右隣はこうなっています。
この場所は御敷地(みしきち)とよばれ、奥にポツンと置かれている覆屋(おおいや)のところに心御柱(しんのみはしら)が建てられています。

外宮正宮の御敷地

 

感の良い人はお判りでしょうが、遷宮の時にはこの御敷地に新たに外宮の正宮が建てられます。
そして20年後には、また元の場所に引っ越されるわけです。

前回の遷宮が 2013 年ですから、次回の遷宮は 2033 年ですね。

なぜ20年に1回遷宮するのか、そして、そもそもなぜ遷宮が必要なのかについては詳しく分かっていません。
これまで何度も申しましたように、神社というのは「穢れ(けがれ)」を嫌いますので、絶えず神様に新しい場所にお住みいただく必要があるからではないかと思います。

伊勢神宮をお参りして、最初に御敷地を見ると「なんだこれは?」と思われるに違いありません。

でも、あらかじめそういったことを知っていると、「ここに神様が移られるのか」ということが分かり、楽しめると思います。

その他にも、同じ神様でも性格の違いにより、和御魂(にぎみたま)と荒御魂(あらみたま)があることも知っておくと、伊勢神宮ではより楽しみながら参拝できると思います。
詳しくは以前の僕のブログをご覧ください。

 

たくさん書いてきたため、全ては理解できなかったかもしれませんが、「へえ。そういうこともあるんだ。」と曖昧にでも良いから頭に入れておいていただくと、現地に行ってパンフレットや案内板を見てからの理解が進むと思います。

この記事が、皆さんの神社参拝に少しでも役に立つのであれば僕も幸せです。

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