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寺社の楽しみ方

週末の趣味としての神社仏閣巡り(第 5 回)-お寺の歩き方

これまで、神社との違いについて説明しましたので、お寺のことが大体理解していただけたものと思います。

今回は特に、お寺の楽しみ方について解説します。

 

持ち物

もちろん、手ぶらでも構わないのですが、お寺には、持っていくと一層楽しめるものがあります。

ろうそく

お寺で購入すると1本30円くらいなので、僕は自分で買って持っていっています。
100 均で売っています。サイズは、1.5 号くらいがちょうど良いと思います。

 

お線香

ご自身の好みの香りで構いません。僕は白檀(びゃくだん)の香りが好きです。
100 均でも売っていますが、お線香は価格よりも自分の好みのものを探した方が良いでしょう。

 

100円ライター

もちろん、100 均で売っています。ただ、外で使う場合が多いので、耐風のものが良いかもしれません。

 

お墓参りセット

僕はこのケースにろうそく、線香、ライターを入れて、持ち歩いています。

このように使っています。

 

お念珠(ねんじゅ)

お数珠(じゅず)ともいいます。
実は、宗派によって数珠の形は違います。これを「本式念珠」といいます。
これからお寺参りを始めようという方は、
法事や葬式で一般の人が持っている「略式念珠」で大丈夫です。
略式念珠は、宗派を問わず使うことができます。

これは略式念珠。オールマイティーに使える念珠です。

 

真言宗の念珠

 

天台宗の念珠。そろばん型になっています。

 

輪袈裟(わげさ)

私たちがお坊さんの法衣(袈裟:けさ)を着るわけにはいきませんから、簡易法衣の意味としてこれを首からかけることがあります。
ただ、通常の参拝に対して、念珠はともかく、輪袈裟までとなると、大げさに見えるかもしれません。

僕も、高野山奥の院にお参りするときや比叡山阿闍梨様のお護摩に随喜するときくらいしか、輪袈裟を身につけることはしていないです。

輪袈裟と念珠

 

納経帳(御朱印帳)

もともと、お経を書いて(写経)、それをお寺に納めた証に朱印をいただくものが納経帳です。

ですから、お寺で始まったものであり、神社には御朱印の概念はありませんでした。
もっとも、昔は神仏習合により、神社・お寺の区別は曖昧だったわけですが。。。

昨今のブームにより、今では神社でも積極的に御朱印をされています。

僕も御朱印をいただくことは多いですが、神社とお寺とで御朱印帳を分けています

あと、豆知識として、浄土真宗系のお寺(西本願寺や東本願寺、築地本願寺など)では御朱印がありません

 

 

お寺の参拝の方法

・山門の手前で一礼します。敷居は踏まずに跨ぎましょう。

・手水舎(ちょうずしゃ)で手と口を清めます。
順序は、左手 → 右手 → 左手に水をすくって口をすすぐ → 柄杓(ひしゃく)の柄を清める、です。

・軽く会釈し、お賽銭を入れます。

・わに口を1回鳴らします。

・合掌します。その時知っている人は、般若心経やほとけさまのご真言を唱えます。

 

 

仏教の宗派

仏教はインドおよび中国から伝来した宗教です。
飛鳥時代に伝来し、聖徳太子の活躍によって、日本仏教の基盤ができあがりました。
その後、奈良時代、平安時代と経るにつれて、時代や開祖により多くの宗派が派生し、
現代ではおおむね「13の宗派」があるといわれています。

(奈良仏教系)
①法相宗(ほっそうしゅう)・・・薬師寺や興福寺など。奈良仏教のメインで、西遊記で有名な三蔵法師(玄奘(げんじょう))が開いた宗派です。

 

②華厳宗(けごんしゅう)・・・・奈良の東大寺が総本山となっている宗派です。

南大門の扁額(へんがく)には「東大寺」ではなく「大華厳寺」と書かれています。

 

③律宗(りっしゅう)・・・・・・総本山は唐招提寺(とうしょうだいじ)。中国の僧・鑑真(がんじん)が開山しました。

 

(平安仏教系)
④天台宗・・・・・・・・・・・・総本山は僕もよく行く比叡山延暦寺。開祖は伝教大師・最澄(でんぎょうだいし・さいちょう)。以下に出てくる各宗派の開祖のうち、法然、親鸞、良忍、日蓮、栄西、道元は比叡山で修業をしていたため、比叡山は日本仏教の母山とよばれます

 

⑤真言宗・・・・・・・・・・・・開祖は弘法大師・空海。総本山はなくて、大本山が 18 あります。例えば、高野山真言宗、東寺真言宗、真言宗御室派(おむろは)、真言宗醍醐派(だいごは)などなど。

 

(浄土系)
⑥浄土宗・・・・・・・・・・・・「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」で知られる念仏の宗派で、開祖は法然。総本山は知恩院。

 

⑦浄土真宗・・・・・・・・・・・日本人の中で一番多い宗派が浄土真宗。僕の家も浄土真宗です。開祖は親鸞(しんらん)。ただし、「お坊さんが丸刈りにしていない」「般若心経を唱えない」など、少し変わった特徴があります。
宗派もいくつかあり、メインは浄土真宗本願寺派(西本願寺)と真宗大谷派(東本願寺)。

 

⑧融通念仏宗・・・・・・・・・・総本山は大念仏寺で、開祖は良忍
⑨時宗・・・・・・・・・・・・・総本山は遊行寺で、開祖は一遍

(法華系)
⑩日蓮宗・・・・・・・・・・・・総本山は身延山久遠寺で、開祖は日蓮。法華経で知られる妙法蓮華経を拠り所としています。

久遠寺

(禅宗系)
⑪臨済宗(りんざいしゅう)・・・開祖は栄西(えいさい)。多くの宗派があり、有名なところでは建仁寺、南禅寺、東福寺、妙心寺、相国寺(金閣寺、銀閣寺のもとのお寺が相国寺です)など。

 

⑫曹洞宗(そうとうしゅう)・・・総本山は永平寺で、開祖は道元。ここでは、修行僧のことは雲水(うんすい)とよばれます。

 

⑬黄檗宗(おうばくしゅう)・・・総本山は宇治の萬福寺(まんぷくじ)で、開祖は中国人の隠元(いんげん)。以前、書いたようにインゲンマメは隠元禅師によって我が国にもたらされました。お堂もそうですし、般若心経が中国語で詠まれるなど、中国情緒あふれるお寺です。

萬福寺

 

 

仏さまのランク???

仏さまは悟りを開かれた順に、如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)、天(部)の4種類に分類されます。

如来

如来は、悟りの境地に達された仏さまです。
阿弥陀(あみだ)如来、薬師如来、釈迦(しゃか)如来、大日(だいにち)如来など。

 

菩薩

菩薩は、悟りを開くために精進しつつ人々を救済する仏さまです。
観世音(かんぜおん)菩薩(観音(かんのん)さまとよばれます)、地蔵菩薩(お地蔵さまとよばれます)、弥勒(みろく)菩薩、文殊(もんじゅ)菩薩、普賢(ふげん)菩薩、虚空蔵(こくうぞう)菩薩など。

 

明王

怒りに満ちた忿怒(ふんぬ)の形相で人々を救済する仏さま。
不動明王、愛染(あいぜん)明王、孔雀(くじゃく)明王、降三世(ごうざんぜ)明王・軍荼利(ぐんだり)明王・大威徳(だいいとく)明王・金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王など。

不動くん坐像(管理人びーやんオリジナル)

 

天(部)(てん、てんぶともいう)

仏さまを守護する仏さま。
毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天、大黒天、金剛力士、帝釈天(たいしゃくてん)、四天王(多聞天、広目天、増長天、持国天)、吉祥天、梵天(ぼんてん)など。「天部」には性別のある仏さまが多いというのも特徴です。

 

 

奥の院も参拝しましょう

神社のところで「奥宮」にも行かれてはどうでしょうという話をしましたが、多くのお寺にも奥の院というお堂があり、そこまで参拝されるとそのお寺をより楽しめるに違いありません。

奥の院で最もよく知られているのは高野山の奥の院でしょう。
そこでは、弘法大師・空海さんが今なお生きて皆さんのために祈られているという考え方がされています。
これを入定(にゅうじょう)といいます。
高野山の奥の院は空海さんが入定されている場所であり、聖域中の聖域とされています。
ここでは、写真撮影は一切禁止なので、実際に足を運ばれないとどんなところかは分かりません。
下の写真の先が奥の院なのですが、この橋より先は脱帽・写真撮影禁止です。

 

日本の巡礼として最もよく知られているのは、四国のお遍路です。
僕も行きたいのですが、地理的になかなか行けません。

また、日本で最も古い巡礼は西国三十三所巡礼です。これは主に関西の観音さまを本尊とする 33 のお寺を参拝する巡礼です。
これは、僕が今やっていて、あと少しでゴール(結願(けちがん)といいます)というところです

話がずれましたが、西国三十三所・第二十三番札所の勝尾寺(かつおうじ)にも奥の院があり、それは開成皇子(かいじょうおうじ)の御廟(ごびょう)です。
開成皇子は、光仁天皇のご子息で、勝尾寺を開いた方です。
ただ、ここまで行くのは体力的に少し大変なので、よく準備をされてから向かいましょう。

 

同じく、第二十四番札所の中山寺(なかやまでら)は、安産祈願で有名なお寺ですが、ここにも奥の院があります。
中山寺だけを回るのであれば1時間ほどで大丈夫なのですが、奥の院まで行くとなると、片道45分の山道を登る必要があります。
奥の院の本尊は厄神明王(やくじんみょうおう)です。

中山寺奥の院・厄神明王

 

さらに、第二十六番札所の一乗寺にも奥の院があって、そこには「賽の河原(さいのかわら)」があります。
親に先立って亡くなった子供は三途の川で石積みの刑となり、「賽の河原」で石積みして石塔を作ろうとするのですが、鬼がそれを邪魔します。
最終的にはお地蔵さんが救ってくれるという話が「賽の河原」です。

 

お寺に行くときには、どういった宗派のお寺で、メインの仏さま(=本尊)はどういった仏さまで、他にもどういった仏さまがおられて、などを頭に入れて拝観されるとより楽しめると思います。

 

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