西国三十三所、天橋立の成相寺の次は舞鶴の松尾寺(まつのおでら)である。
西国三十三所は観音巡礼なので、参拝する対象はもちろん観世音菩薩(観音さま)であるが、その中でも馬頭観音(ばとうかんのん)が本尊となっているのは松尾寺だけである。
参拝日:2021年2月6日
アクセスは、最寄りの JR 松尾寺駅から歩いても50分かかるので、自家用車あるいはレンタカーで行くのが現実的であろう。
車で細い道を通りながら、「対向車よ、来てくれるな」と祈りながら進んだ。
駐車場に到着し、少し歩くと仁王門に着く。
仁王門は修復中であるが、この修復工事中に平安時代の遺構が出土したと最近ニュースになっている。
松尾寺の山号は青葉山、宗派は真言宗醍醐派。
西国三十三所の第二十九番札所である。
本尊が馬頭観音であるのが特徴である。
石段の上に本堂が見える。
宝物殿は休館中。残念。
筆者の「週末の趣味として、、、」企画のところで、「お寺や神社の宝物館があれば必ず行きましょう」と記載するのを忘れていた。
松尾寺の本堂。
蟇股(かえるまた)には龍が彫られており、その上には飛天が彫られている。
松尾寺の本尊は馬頭観音。テレビ放送から紹介する。
観音さまにしては珍しく、憤怒の(ふんぬ)の表情をされている。
頭上には白馬頭を抱えておられる。
本堂の横には大師堂。弘法大師が祀られている。
大師堂の中には弘法大師だけではなく、役行者(えんのぎょうじゃ)も安置されていた。
方丈
鐘楼
経蔵
納経所で御朱印をいただく。
松尾寺の御朱印。「馬頭尊」と書かれている。
ご詠歌は「そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに 松の尾の寺」。
アクセスは少々不便ではあり、周囲には何もない所であったが、馬頭観音さまの迫力がそういったネガティブさを全て打ち消してくれた。
西国三十三所第四番札所の施福寺(せふくじ)の馬頭観音は札所本尊ではなかったが、この仏さまも印象の強いものであった。
筆者の他に2,3人の参拝客がいたが、皆、馬頭観音さまを長い時間見つめており、人を惹きつける何かをもっているのだろう。