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西国三十三所

西国三十三所観音巡礼 第十七番札所・六波羅蜜寺~第十八番札所・六角堂~第十九番札所・革堂

本日は西国三十三所観音巡礼の続きに出向いた。
前回が第十六番札所の清水寺だったので、今回は京都市の街中にある三寺をまとめて参拝することにした。
京都市内のお寺なので、京都駅から徒歩での巡礼である。

 

歩行日:2020年3月29日
出発地:JR 京都駅(11:45)
到着地:京都地下鉄・丸太町駅(14:40)
総歩行距離:9.8 km

 

本日のルート。
六波羅蜜寺(17番)→六角堂(18番)→革堂(19番)の順に回った。

 

 

11:45、出発地点は JR 京都駅。少し遅めのスタートである。

 

 

七条河原町の交差点を北上する。

 

 

五条大橋を渡り、東に進む。
五条大橋は、古くから清水寺への参詣橋として架けられた橋であり、
また、ご存知の通り、牛若丸と弁慶が出会った場所とされている。

 

 

鴨川を渡る。桜がきれいに咲いていたが、時勢が時勢だけに人影はまばらであった。

 

 

六波羅蜜寺の参詣道。

 

 

12:20、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)に到着。
六波羅蜜寺の山号は補陀洛山(ふだらくさん)、宗派は真言宗智山派。
西国三十三所の第十七番札所である。
開山は踊り念仏で有名な空也(くうや)上人。

 

 

弁天堂。京都の七福神(都・七福神)巡りの弁財天はここの弁天さん。
オン ソラソバテイエイ ソワカ。

 

 

右側のお地蔵さん群は、ここ六波羅蜜寺の境内で見つかったもの。

 

 

平清盛の首塚。
平安後期には平家軍はここに拠点を構築し、平家の何千もの邸宅がこの付近に立ち並んだという。

 

 

六波羅蜜寺の本堂。
本尊は十一面観音で国宝である。

 

 

ここから先は写真撮影禁止なのでテレビ放送からご紹介する。
本尊の十一面観音は国宝であるが、秘仏なので厨子は閉じられていた。

 

 

参拝客は御前立(おまえだち)を拝むことになる。

 

 

「六波羅蜜」とは、悟りを開くための六つの修行を意味する。

 

 

六波羅蜜寺の御朱印。「六波羅堂 執事」と書かれている。
ご詠歌は「重くとも五つの罪はよもあらじ 六波羅堂へ参る身なれば 」

 

 

本堂裏手には宝物館があり、ここに教科書にも載っている空也上人像が安置されている。
宝物館内も撮影禁止だったので、テレビ放送からご紹介する。
これは薬師如来と四天王。

 

 

そして、これが空也上人(くうやしょうにん)像。
口から出ているのは六体の阿弥陀仏であり、「南無阿弥陀仏」の六音を視覚的に表現している。

 

 

六波羅蜜寺を後にし、次に六角堂へ向かう。

 

 

13:20、六角堂に到着。
六角堂の正式名称は頂法寺(ちょうほうじ)。山号は紫雲山(しうんざん)で、宗派は天台宗系単立。
開基は聖徳太子で、池坊いけばな発祥の地である。
西国三十三所の第十八番札所でもある。

 

 

六角ヤナギとして知られる柳の木。
平安時代から「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」といわれている。

 

 

手水舎。

 

 

早咲きの御幸桜。
「御幸」は花山法皇(西国三十三所巡礼の創始者)が行幸された際に名付けられたことによるもの。

 

 

六角堂の本堂。六角形の形をしている。
本尊は如意輪観音。

 

 

六角堂の御朱印。
ご詠歌は「わが思う心のうちは 六の角 ただ円かれと祈るなりけり」

 

 

六角堂を創建した聖徳太子を祀った太子堂。
周りの池は聖徳太子が沐浴(もくよく)をしたと伝わる。
また、後ろの建物が太子に仕えていた小野妹子が出家して住居とした僧侶の住坊で「池坊(いけのぼう)」とよばれる。
ここからいけばなが始まったとされている。

 

 

聖徳太子沐浴の跡。

 

 

六角堂境内にはたくさんのお地蔵さんが祀られている。

 

 

にこにこ顔の十六羅漢(らかん)。

 

 

親鸞堂。
親鸞は鎌倉時代の初め、六角堂に参籠し、浄土真宗を開くきっかけを得た。

 

 

石不動。
六角堂の境内には、不動明王の石像と木像をそれぞれ安置する堂が隣接して建っている。

 

 

こちらは木像のお不動さん。

 

 

参拝を終え、御朱印をいただいていると、母娘の親子に話しかけられた。
西国三十三所を順に回っていることを説明したり、
観音様にも十一面、千手、如意輪、不空羂索等たくさんの種類があるんですよなどとお話しさせていただいた。
六角堂を出発し、次の革堂へ向かう。
途中、以前も訪れた本能寺の前を通過する。

 

 

御池通りを渡る。

 

 

14:10、革堂(こうどう)に到着。
革堂の正式名称は行願寺。山号は霊麀山(れいゆうざん)、宗派は天台宗。
西国三十三所の第十九番札所である。
開山は行円上人。

 

 

開山の行円上人がある日、子を孕んだ雌鹿を射止めてしまい、それを悔いた上人はその鹿の皮をまとい、
鹿を哀れんだという。
この寺の山号が霊麀山(れいゆうざん)というのはそこからきており、また、革堂という名もそれに由来する。
行円上人はこの皮をまとっていたことから、皮聖(かわひじり)ともよばれる。

 

 

革堂の本堂。本尊は千手観音。

 

 

革堂の御朱印。
ご詠歌は「花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん」

 

 

鐘楼。

 

 

百体地蔵尊。

 

 

加茂大明神五輪塔。

 

 

革堂を後にし、御所の前を通る。

 

 

14:40、地下鉄・丸太町駅から帰宅。

 

今日は京都の町のど真ん中にある三つの古刹を巡ることができた。
町の中心地にも歴史ある寺が普通に建っているのが京都のすごいところだと思う。
次回は、第二十番札所・善峯寺(よしみねでら)であり、ここは本日と異なり山寺なので登山で向かおう。

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