今年の初詣は高野山だったので、今日で今月2度目の高野山参拝となる。
本日の主目的はタイトルの通り、昼ご飯(笑)と千住博画伯の襖絵の鑑賞である。
歩行日:2022年1月29日
出発地:南海バス・千住院バス停(09:25)
到着地:南海バス・奥の院バス停(17:00)
今日は公共交通機関で高野山まで行き、境内をゆるーく歩くだけなので歩行距離は測定していない。
8:58、南海電車の終点・極楽橋駅でケーブルカーに乗り換える。
9:11、ケーブルカーに乗り高野山駅に到着。
高野山駅からはバスかタクシーに乗る必要がある(車道は歩行禁止なので注意)。
9:25、南海バスに乗り、千住院バス停で下車。
もうここは高野山の境内である。
境内の中に警察・消防署・役場・学校・各種店舗が全て揃っていて、一つの町を形成している。
通常なら、このまま壇上伽藍を拝観するのだろうが、筆者としては高野山の入口にあたる大門をくぐらないと何かすっきりしない。
町石道を歩いたときも、この大門が見えて初めて高野山に着いたことが実感できたものである。
9:55、というわけで、大門に到着。
阿形さんと吽形さん。
気温は氷点下0.2度なので、暖かい方である。
町石道は、九度山町の慈尊院にある百八十町石から始まり、180, 179, 178,・・・とカウントダウンしていき、壇上伽藍の根本大塔がゴールである。
その意味では、あと少しでゴールとなる二町石。
一町石。
高野山の中心伽藍は、石壇の上に堂宇が建ち並んでいるので壇上伽藍とよばれる。
10:15、壇上伽藍の入口にあたる中門に到着。
中門には四天王が祀られている。
高野山の本堂の金堂。
ご本尊は薬師如来さま。
高野山のランドマークの根本大塔。
中では、胎蔵界大日如来さまを中心として立体曼荼羅が形成されている。
お釈迦さまを祀った六角経蔵。
棒を押してグルリと一周すれば、経蔵の中のお経を唱えるのと同じ功徳が得られる。
御社の拝殿。
高野明神が祀られた本殿。
高野山の鎮守社。
金剛界大日如来さまを祀った西塔。
孔雀堂と准胝(じゅんてい)堂。
金堂裏の「三鈷の松」は、空海さんが唐から投げた三鈷杵がこの松に引っかかり、この場所に一大寺院を開くきっかけとなった松である。
三葉の松の葉を拾い、お守りとして持ち帰る。
壇上伽藍を東に進む。
国宝の不動堂。
愛染堂。
阿弥陀三尊が祀られた大会堂。
金剛界大日如来さまが祀られた三昧堂。
尊勝仏頂尊(そんしょうぶっちょうそん)が祀られた東塔。
壇上伽藍のお堂を全て参拝し終えたので、お楽しみの昼ご飯。
場所は「角濱(かどはま)」さん。
角濱さんの位置。
金堂には、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)と金剛界曼荼羅が祀られているので、それを模した豆腐料理が有名。
今日は4人なので、胎蔵懐石と金剛懐石を二つずつ注文した。
こちらは胎蔵懐石。
そしてこちらが、筆者が注文した金剛懐石。
ごま豆腐のもちもちっとした食感がたまらなく美味しかった。
ごちそうさまでした!
食後にほうじ茶ラテ。
食後は霊宝館へ。
人がほとんどいなかったので、1時間ほど、じっくり堪能した。
特に感動したのは、快慶作の深沙大将立像。
三蔵法師を何度も食べたが、法師は何度もよみがえり、ついには屈服して仏になったという鬼の立像。
沙悟浄の原型ともいわれている。
何度も食べたので首から法師の髑髏をぶら下げているのが妙にリアルだった。
ネットでも見れるのでぜひ見てみてください。
霊宝館の次は金剛峯寺に向かう。
今日は山歩きがないので、皆暖かい服装をしている。
ご存知の通り、金剛峯寺の屋根には、火消しの水を入れた樽が置かれている。
蟠龍庭(ばんりゅうてい)。
そして、今日の楽しみの一つだった、千住博画伯の襖絵。
こちらは断崖図。
写真撮影OKだったので遠慮なくパチリ。
そして、こちらは瀧図。
筆者の家にはたくさんの新品の御朱印帳があるのだが、あまりに感動したので、それを一つ増やすことになってしまった。
この御朱印帳を使うのはいつになるのだろう。
↑の御朱印帳にも描かれている高野山・金剛峯寺の寺紋。
「五三の桐」と「三頭右巴」。
台所。
金剛峯寺を後にする。
さらに、バスに乗り、15:48、奥の院に到着。
護摩堂。
嘗試(あじみ)地蔵堂。
生身供(しょうじんぐ)では、一日に二回弘法大師に食事が提供されるが、ここの横から二人の僧が食事を持って出てきて、嘗試地蔵での味見を経てから行われる。
水行場とお不動さま。
御廟橋。
17:00、御廟を参拝してからバスに乗って帰途に就く。
晩御飯は、あびこの「ふぐ庵」さんで、今冬まだ食べていなかったてっちりを堪能する。
昼食、晩飯ともに美味しいものをいただくことができて満足な旅となった。
そして何より、千住博画伯の襖絵について、描いている途中をテレビで見たことがあるが、いかにも適当に描いているように見えて、いざ完成すればため息が出るほど素晴らしく目に入って来るのは非常に不思議に思えた。
しかし、歩いた距離と消費カロリーは全然ダメだったので、次回の高野山は徒歩での参拝かな(^^)