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翼の生えたお不動さん日月大高不動尊(大阪府箕面市)~ 久安寺

31. 大阪府豊能町高山 ー キリシタン大名・高山右近の故郷」の続きです。

新名神高速道路の箕面とどろみ IC から少し南に行ったところに翼の生えたお不動さん(日月大高不動)がいらっしゃるというので、
お不動さんマニアの筆者としてはぜひとも訪れたいと思っていた。
ただ、この辺りは交通の便が悪く、車で行くにしても駐車場がないし、バスも本数が少なく、なかなか行く機会がなかった。

今回、高山地区を訪れた後、箕面森町(しんまち)にあるコインパーキングに駐車し、そこからバスで止々呂美南(とどろみみなみ)バス停まで向かった。
そこから徒歩で日月大高不動尊に行き、さらに南下し池田市にある古刹・久安寺まで向かった。

歩行日:2019年6月22日
出発地:止々呂美南・バス停(13:15)
到着地:久安寺(15:50)
総歩行距離:6.8 km

本日のルート。2km~4km の間は道がなくなる箇所が多々あったので、一人で行くのはお勧めしない。
下図の 3km 地点なんかは、少し行って完全に道がなくなり、引き返していることを示している。

止々呂美南バス停から新名神高速道路の下をくぐり、中政園という栗拾いの農園に向かって進む。

中政園の横を通過する。

南向きに歩く。この道は旧摂丹街道であり、京都と大阪を結ぶ街道であった。

ビワの木を横目に見ながら進む。

ビワの木を見ていると、物欲しそうに見えたのか、地主さんが来て、1個くれた。
決して盗んだわけではありません。甘酸っぱくて、とっても美味しかったです。

そうこうするうちに、日月大高(ひげつたいこう)不動尊に到着。
ここまでは一本道なので迷うことはありません。
ただ、ここから先は急に道がなくなったり、道かどうか判別できないような箇所を進むことになるので、
一人で来られる方はここで北向きに U ターンされることを強くお勧めします。
どうしても行かれる方は GPS かコンパス必携でお願いします。

これが日月大高不動の石仏。普通のお不動さんほど、憤怒(ふんぬ)の表情ではない。
あと、よく見ると翼が生えているのが大きな特徴である。

こうすると翼が見えるかな。
31. 大阪府豊能町高山 ー キリシタン大名・高山右近の故郷」でも述べたように、この辺りはキリシタン大名・高山右近が治めていた地域なので、
キリスト教が広く普及していた。しかし、バテレン追放令などでキリスト教は厳しく禁じられていたので、隠れキリシタンが天使をお不動さんに変えて信仰したものと考えられる。
もう一つの説として、この辺りにあった天狗信仰と不動信仰が融合したという考え方があるが、
正確なところは分からない。
いずれにしても、羽の生えた不動明王なんていうのは珍しいのは確かである。

お不動さんの足元には「日月大高不動尊」文字が刻まれている。

お不動さんの横の小堂にはお地蔵さんが安置されている。「亦旅(またたび)地蔵」というらしい。

さて、ここからは山道を進み、久安寺に向かう。

のどかな風景が広がる。

一つ目の難所。
途中、引き返してきた人に出会ったが、この倒木で進めないと思ったらしい。
筆者も U ターンしようと思ったが、写真の右に小道があるのを発見し、結果的にはそれが正解であった。
備忘録として記載しておくが、ここは直進ではなく、右折が正解である。

ちなみに直進するとこうなり、道がなくなってしまう。

右折して進む。正解でもこのような道であり、自信を持って進むのはなかなか難しいだろう。

ようやく道らしくなってきた。

途中、このような赤テープをたくさん見たが、間違ったルートにも赤テープが貼られていたので、
過信は禁物である。

再び不安になってくる。

ようやく道しるべに到着。

道供養(みちくよう)と書かれている。
道そのものや道を作った人を供養するものらしい。

また、「右・久安寺」と書かれているので、ここは右折が正解。
最初、筆者は直進してしまい、さらに悪いことに赤テープが貼られていたので、正しいと勘違いしさらに進んでしまった。
その後、ここまで戻ってきたという経緯がある。

ここも右折が正解である。

正解の道。

倒木があるが、赤テープと GPS を信じて進む。

道らしくなってきた。

前方にトラクター、右にマンションが見えてきて、ようやく町に着いたと胸を撫で下ろした。

国道423号線を少し南下する。

久安寺の山門に到着。
北摂にあるお寺の中で、このような山門があるのは総持寺、勝尾寺(以前の項参照)とこの久安寺である。

久安寺の山門。

右には阿形さん。

左には吽形さん。

山門前は車の交通量が多いため、こちらから入る。

ここは関西花の寺でもある。

久安寺は725年、聖武天皇の勅願により、行基(ぎょうき)によって開創された古刹(こさつ)である。
山号は大澤山(だいたくさん)。宗派は高野山真言宗である。

久安寺の境内図。かなり広い。

手水舎。ここにも紫陽花が活けられている。

本堂。本尊は千手観音。なぜここが西国三十三所に選ばれていないのか不思議なくらい立派なお堂である。

須弥壇には観音さんが安置されている。

千手観音さん。

お堂同士は回廊で結ばれており、ここを通って三十三所堂や御影堂に行ける。

御影堂。もちろん弘法大師が祀られている。

庭を歩く。

久安寺を開創した行基さん。

涅槃堂(ねはんどう)。

中に入ると涅槃像が出迎えてくれる。

涅槃像の裏側にはたくさんの仏様が安置されている。

筆者は自分が亡くなったら、このような形でお迎えに来てもらいたいと考えている阿弥陀三尊。
阿弥陀三尊は中央に阿弥陀如来、左に勢至(せいし)菩薩、右に観音菩薩というのが基本形である。

真言密教の中心である大日如来。宇宙そのものである。

釈迦(しゃか)三尊。中央に釈迦如来、左に文殊(もんじゅ)菩薩、右に普賢(ふげん)菩薩。

弘法大師は56億7千万年後に弥勒(みろく)菩薩とともに人々を救済するためにこの世に現れると遺告を残し、入定(にゅうじょう)した。

地蔵菩薩。右手には錫杖(しゃくじょう)、左手には如意宝珠(にょいほうじゅ)。

不動明王。右手には剣、左手には羂索(けんさく)。

中央に薬師如来で左右を日光菩薩・月光(がっこう)菩薩が固める。

涅槃堂を後にする。

額アジサイ。

薬師堂(瑠璃光殿)。

本尊は薬師如来。左右は日光菩薩と月光(がっこう)菩薩。

お薬師さん。

久安寺の御朱印。本尊が観音さんなので「大悲殿」と書かれている。

帰りはバスで途中乗り換えながら、箕面市森町のコインパーキングまで戻り車で帰宅した。

いつか実物を見たいと思っていた翼の生えたお不動さんをようやく見ることができ感無量であった。
そこから、何とかなるだろうと思って歩いた久安寺までの山道が予想以上に酷く、危うく遭難するとこであった。
もし、皆さんも行かれる場合は本当に気を付けてください。

久安寺もいつか訪れたいと思っていたので、初訪問したが、見どころ満載の、名刹であった。
今回は行かなかったが、山内一周の森林浴コースもあり、次回じっくり拝観したいと思わせるものであった。

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